日本共産党

2003年11月5日(水)「しんぶん赤旗」

都立4大学廃止に反対

「都民の会」が設立総会

問答無用の都に強い反発


 東京都が打ち出した都立四大学(都立大、科学技術大、保健科学大、都立短大)を廃止する構想に反対して、四大学関係者や都民でつくる「都立の大学を考える都民の会」が一日、設立総会を八王子市の都立大学で開きました。

 総会では、大串隆吉・都立大学教授が「会」の設立に至る経過を報告。同大学博士課程の大学院生が、一方的な都の「構想」具体化に反対する世論を広げる活動、学生・院生、教職員の勉学研究条件の保障や大学「改革」の情報公開を求める活動など、当面の取り組みを提起しました。

 参加者からは「都の『構想』が進められれば、学位がどこから出るのか全く分からない。都に要請しても研究者の実情に無理解。こんななかで自分たちの将来設計を描かないといけないのか。世論を広げてほしい」(大学院生の女性)などの声が相次ぎました。

 設立総会に先立ち開かれた「大学改革を考えるシンポジウム」では、学生や教職員、都民から「都は、現に教育に携わる教員などに口を出させずに、新大学をつくろうとしている。これではひどい大学になってしまう」(教員)という訴えが出されました。

 都は八月に突然、「二〇〇五年四月に四大学を廃止し新大学を設置する」と発表。さらに新大学の具体化にあたり、教員配置案への「同意書」の提出と、検討内容を口外しないことを教員に求めたことから、大学関係者などから「大学には何の相談もなく、これまでの改革の努力を無視したものだ」と強い反発があがっています。


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