2003年10月30日(木)「しんぶん赤旗」
衆院選挙の運動用ポスターにスプレーを吹き付けて塗りつぶし、選挙を妨害したとして、長野県警豊科署は二十九日、同県堀金村の内川和男容疑者(61)を公選法違反(選挙の自由妨害)の現行犯で逮捕しました。十一月九日投開票の衆院選公示後、同法違反での検挙は全国で初めて。
調べによると、内川容疑者は二十九日未明、同村の民家の壁に設置された掲示板に張られた衆院比例代表の政党ポスター一枚に、赤いスプレーを吹き付けて塗りつぶしました。同村では、日本共産党のポスター三十枚以上が、十月十日前後にはがされたり、カッターで切られるなどの被害もでています。日本共産党の松沢好哲村議は「こんなことを許していたら自由に意見を表明できない村になる。民主主義を守るためにも徹底して真相を解明したい」と話しています。