日本共産党

2003年10月19日(日)「しんぶん赤旗」

同時報告 イスラム首脳会議

日本共産党参院議員 緒方靖夫

非公開の会議に自由に
出入りできるゲストの重み


写真
17日、OIC首脳会議場のチュニジア代表団席で、不破議長のチュニジア連載のファイルを広げて談笑するベンヤヒヤ・チュニジア外相(右から2人目)と緒方靖夫党国際局長(左端)(神田米造氏撮影)

 イスラム諸国会議機構(OIC)首脳会議は、予定より大幅に遅れて十七日午後九時すぎに開始された閉会総会で、十二項目の行動計画を満場一致で採択して終了しました。議長を務めたマハティール首相は、会議での膨大な作業を行った各国代表団と事務局に「妥協の精神を発揮してイスラムの団結をより高い段階に引きあげた」と賛辞を送りました。

 行動計画には、「西側も含めた他の文化や文明との対話を通じて、イスラムが平和と人類の調和を促進する宗教だという理解と評価を広めていく」という、討論で繰り返されたテーマがしっかりと明記されています。

 同時に、会議は「OICの再活性化」のために、機構改革、活動方法、人的な配置などを今後、議長国とOIC事務局に委任しました。首脳会議は三年に一度ですが、毎年開催される閣僚(外相)会議の次回会合までに具体化されることになりました。

 イラク問題は、ニューヨークの国連安保理でのイラク新決議の議論がこの会議の場にも反映し、焦眉の問題として最後まで調整が続けられました。イラクでの主権国家の樹立と復興のために国連が中心的な役割を果たすことを強調する内容が最終コミュニケに明記されました。

 この会議では、議長国マレーシアがOICへの三百万ドルの寄付を発表し、他の国にも呼びかける場面がありました。サウジアラビアは一千万ドル、クウェートは五百万ドル、アラブ首長国連邦は三百万ドル、カタールは百万ドル、セネガルは二十万ドルの寄付を発表して拍手をあびました。パキスタンのムシャラフ大統領は、イラクへの派兵も金も出さないとこの日の会見でも強調しましたが、OICには十万ドルの寄付を発表し、大喝さいをあびました。

 圧巻はマハティール・マレーシア首相の演説でした。議長席に座ったまま、「今月で引退するので、それ以後、議長はアブドラ副首相が務める。この職責を全うできるように支えてほしい」とのべ、隣の席の彼に目をやるとひときわ大きな拍手がおこりました。ムシャラフ大統領の加盟国を代表しての感謝演説は温かい情のこもったもので、マハティール氏は目を潤ませていたのが印象的でした。

 同日午後の会議では、チュニジアのベンヤヒヤ外相がベンアリ大統領の代理で演説しました。その直後、席に行き、よい演説を祝福しました。同時に、不破議長のチュニジア訪問についての「しんぶん赤旗」連載のファイルを手渡しました。座席でそれをめくりながら、自分の写真を見つけるととても喜んで、不破議長へのあいさつとともに、季節のいい時に再びチュニジアを訪問してほしいという招待を託されました。交流の積み重ねが大切であると痛感しました。

 私は、なんでも見てやろう精神で、イランのハタミ大統領の記者会見にも顔を出しました。「核兵器開発の意図はない」と強調していました。周りの記者から「会議での討論はどんな雰囲気か」と聞かれて、非公開の会議に自由に出入りしているゲストの重みを改めてかみしめました。


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