日本共産党

2003年10月10日(金)「しんぶん赤旗」

諫早干拓 地元は推進

民主党混乱 政策実行できる?


 民主党が合併大会で発表したマニフェスト「五つの約束」のなかに諫早湾干拓事業の即時中止を盛り込んだことにたいし、干拓事業推進を掲げる同党長崎県連が反発、十三日に予定された菅直人代表と小沢一郎旧自由党党首の長崎入りが急きょ中止される事態になっています。

 長崎県は、国にたいする予算要望のトップに、「できる限り事業の前倒しを」と掲げるなど干拓事業を推進していますが、同党県連も、自民党や公明党とともに県政与党として干拓事業を推し進める立場です。

 民主党本部もこの県連の立場を踏まえてマニフェスト本文では諫早湾干拓について、「住民・自治体の意見を聞きながら今後のあり方を見直します」と“配慮”した形にしています。

 しかし、五日の合併大会で「直ちに止めます」という文言が盛り込まれたことで、同党県連代表の高木義明衆院議員(長崎一区)と、地元の西岡武夫参院議員(比例)の二人は、マニフェストへの署名を拒否したと報道されています(「長崎新聞」六日付)。

 日本共産党は、諫早湾干拓事業について、有明海の漁業への深刻な被害をもたらし、世界的にも貴重な干潟生態系の消滅につながるものとして反対し、堤防工事の即時中止と事業の抜本的見直しを求め、中央でも長崎でも一貫した立場です。


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