日本共産党

2003年10月4日(土)「しんぶん赤旗」

反共謀略本

自民が1万冊分払う

出版社に千三百万円

創価学会の謀略に加担


 正体を隠し、北朝鮮問題を利用して日本共産党の名誉を棄損した反共謀略本の出版社にたいし、自民党本部が昨年、約千三百万円も支出していたことが本紙の調べでわかりました。この出版社の社長や著者は創価学会員で、謀略本出版への創価学会の関与がすでに明らかになっていますが、あらたに自民党本部の関与も明るみに出ました。

本部収支報告書で明らかに

 これは、自民党本部の二〇〇二年分政治資金収支報告書で判明したもの。同報告書によると、自民党本部は昨年十二月二十六日に、東京都立川市幸町に本店があった「未来書房」にたいし、「図書資料費」として千三百六十五万円を支払っていました。

 未来書房は日本共産党を中傷攻撃し「しんぶん赤旗」などから大量盗用した『拉致被害者と日本人妻を返せ 北朝鮮問題と日本共産党の罪』を昨年末出版。日本共産党は名誉棄損と著作権法違反などで「未来書房」や著者らを提訴しています。著者の「稲山三夫」は本名「柳原滋雄」。別名の「中田光彦」で、反創価学会勢力攻撃の本も出版する創価学会員でした。

 自民党本部が「図書資料費」を支出した時期は謀略本の初版第一刷(十二月二十四日)の直後。未来書房がこの時期に出版したのは謀略本以外になく、自民党本部は本紙に「書籍購入費だった」と回答しています。

 謀略本は一冊千三百六十五円(消費税含む)。記載の「千三百六十五万円」はちょうど一万冊分の購入費用です。

 本紙が入手した出版取り次ぎ大手「日本出版販売」(日販)の社内文書には、この謀略本について「自民党・公明党の一括採用あり(直販ルート)」と記入。自民・公明の組織買いを示していました。


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