日本共産党

2003年9月29日(月)「しんぶん赤旗」

諫早、泡瀬、セマングム…

干拓中止求めシンポ

東京


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諫早干拓、泡瀬干潟、韓国セマングムの干拓事業中止を求める国際湿地シンポ=28日、東京・千代田区

 日本湿地ネットワーク(辻淳夫代表)は二十八日、長崎・諫早湾干拓や沖縄・泡瀬干潟埋め立て、韓国セマングム干拓事業の中止を求め、国際湿地シンポジウムを東京・千代田区内で開きました。環境保護団体や市民団体の代表ら百人以上が参加。各地の運動の経験などを交流しました。

 韓国から参加した孫盛喜(ソン・ヒョンヒ)・韓国環境運動連合生態保全局コーディネター、朴進燮(パク・チンソップ)・同政策企画室長が、セマングム干潟の大切さや、大規模干拓事業を中止に追い込んだ市民運動を報告。ソンさんは「七月に、ソウル行政裁判所が防潮堤工事の中止を命じる画期的な決定をした。しかし、政府は抜本的な問題解決を図る姿勢をみせていない。これからの運動にかかっている」と語りました。

 パク室長は、セマングム干潟が世界五大干潟の一つで、漁業・生物多様性にとって、かけがえのない場所となっていることを報告。「韓国の裁判史上初めての画期的な判決。韓国で環境・生命を守る裁判のたたかいで初めて市民が勝った」と報告、強い市民運動、国際的な協力・援助をひろげ、セマングム干潟を守る決意をのべました。

 同シンポでは、沖縄・泡瀬干潟、長崎・諫早干潟、吉野川河口干潟、東京湾・三番瀬などの保全にとりくむ環境市民団体の代表らが発言。作家の星川淳さんが講演しました。

 日本湿地ネットワーク、韓国環境運動連合は二十九日に、韓国と日本政府に、諫早湾干拓事業、沖縄・泡瀬干潟埋め立て、韓国セマングム干拓事業の中止・見直しを要請します。


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