日本共産党

2003年8月24日(日)「しんぶん赤旗」

腐敗の一掃、暮らし優先

高原さんで新しい埼玉県政を

知事選 志位委員長が訴え

大宮駅西口


 候補者の乱立のもと大激戦となっている埼玉県知事選(三十一日投票)で、高原みさ子知事候補=日本共産党推薦=の勝利を何としてもと、「民主県政をめざす会」は二十三日、JR大宮駅西口前で日本共産党の志位和夫委員長を迎えた街頭演説を行いました。同会の代表五氏が切実な要求の実現を求めてリレートーク。森研一代表は「県政を県民の手に取り戻そう」と訴えました。駅前は七千人の聴衆で膨れ上がり、「そうだ」の声や指笛、拍手がいっせいにあがりました。


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民主県政をめざす会の街頭演説に足を止めて聞き入る人たち=23日、さいたま市・大宮駅西口

 高原候補は公約「四つのゼロ」((1)就学前まで医療費負担ゼロ(2)零歳児保育料ゼロ(3)保育所待機児ゼロ(4)特養ホーム待機ゼロ)の実現、「汚れた県政の大掃除をさせてほしい」と訴えました。

 「候補者が乱立といわれていますが、流れは二つです」と切り出した志位委員長は、高原さん以外は、土屋県政を支えてきた「オール与党」の流れに身をおく候補者であること、しかもどの候補者も政党本部が公然と推薦できない状況は「土屋『オール与党』県政を支えた政党が衰退と破たんを深めていることをしめしている」と指摘。土屋「オール与党」県政と唯一正面から対決してきた日本共産党の前県議団長の高原さんこそ県政改革の先頭に立てると力説しました。

 そのうえで第一の争点として、「土屋ファミリーの県政私物化疑惑の徹底解明ができるのはだれか」と訴え。土屋知事の辞職を決めた県議会で、日本共産党が要求した疑惑解明のための調査特別委員会の設置に「オール与党」が反対し、自民党県議団長が土屋知事への「送別のあいさつ」でひたすら礼賛のかぎりをつくしたことを紹介すると、驚きの声があがりました。

 第二の争点として志位氏は、「土屋県政の十一年をどう総括し、いまの県政をどう改革するのか」が問われているとのべました。「オール与党」の流れの候補がそろって土屋県政を評価する発言をしているなかで、県政のゆがみをきちんと批判・総括し、県政改革の中身を県民に明らかにしているのは高原さんだけであることを明らかにしました。

 さらに、新たな知事が改革すべき「県政の二つのゆがみ」として、(1)巨大開発優先(2)福祉と暮らしのふみつけを指摘しました。「オール与党」の流れの候補が県北部の「本庄拠点開発」を推進する立場に立っていること、革新県政時代につくった六十八歳、六十九歳の老人医療費助成や乳幼児医療費助成などを廃止・改悪する大問題にだんまりを決め込んでいることを告発。「『オール与党』の流れの候補ではいままでと同じ暮らしの切り捨て政治が続くだけです。二十一世紀には安心して暮らせ、未来に希望がもてる新しい埼玉県をつくりましょう。腐敗を一掃して清潔な県政を、巨大開発優先から暮らし優先の県政を−−この県政改革の声をこぞって高原みさ子さんに」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 演説を聞いた上里町の相原勝美さん(47)、香利さん(24)母娘は「高原さんのいうように子育てや老後の心配がいらないような埼玉にしてほしい」(勝美さん)、「いろんな候補がいますが、みんな土屋前知事のやってきたことに口をつぐんでいて、高原さんだけが明確に批判し、県政を変えられることが、志位さんの話でよくわかりました」(香利さん)と話していました。


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