日本共産党

2003年7月31日(木)「しんぶん赤旗」

亡国 小泉語

アメリカいいなり

「フセインが見つかっていないから

存在しなかったと言えますか」


 「フセイン大統領が見つかっていないから、イラクにフセイン大統領は存在しなかったということを言えますか。言えないでしょう」

 先の通常国会ですっかり有名になった小泉純一郎首相の珍答弁です。

 初出は、六月十一日の党首討論。小泉首相が、米国の無法なイラク戦争を支持するにあたって、「イラクは大量破壊兵器を保有している」と断言したことについて、日本共産党の志位和夫委員長が、「いかなる具体的根拠にもとづいて断言したのか」とただしたのに答えたものです。

 一瞬耳を疑い、議場も騒然となった、この珍答弁については、「首相の論理は『フセインも見つかっていない』が『いた』。だから『大量破壊兵器も見つかっていない』が『あった』」(西日本新聞六月十二日付)という解説も出たほど。マスメディアからも「根拠ただされしどろもどろ」「子どもじみた議論」と酷評された答弁でしたが、小泉首相は意に介さず、その後もこの答弁を国会で繰り返す始末です。

 あげく、来日したオーストラリア首相を前に、「私は『フセインだって見つかっていないが、フセインがいなかったと言えるのか』と反論している」と得々とのべた(「毎日」十七日付)というのですから、あきれた話です。

 実は、この珍答弁の出所はやっぱり米国でした。ラムズフェルド米国防長官が六月五日の連邦議会での記者会見で、「われわれがサダム・フセインをいまだに発見できていない。だからといって、彼が存在しなかったという人物を私は知らない」とのべていたのです。

 ブッシュ大統領をはじめ米国首脳や高官の発言をうのみにし、和訳しておうむ返しする小泉首相。イラク戦争支持を表明した、三月十八日の記者会見で、「フセイン政権に武装解除の意思がないと断定された以上、米国の武力行使を支持する」とのべたのも、ブッシュ米大統領発言のおうむ返しでした。国連安保理も国連査察団も、「フセインに意思なし」などと断定しておらず、「断定」したのは、戦争を正当化したい米国だけだったのです。

 「根っからの親米派」を自認する小泉首相ですが、ひたすら米国に付き従うだけ。歴代首相と比べても、追随ぶりは突出しています。

 「ブッシュ政権を危険な政権と断定しながら、これからの日米友好をどうやっていくのか」「アメリカとの同盟関係をどう考えているのか」。小泉首相は、二十三日の党首討論で、イラク問題で追及する民主党・菅直人代表に、こう答えました。民主党が、安保賛成の立場にたっているから、「日米同盟」を持ち出せば、「逆襲」できるとでも考えたのでしょうか。

 こうした異常なまでの対米追随姿勢がいま、国際政治の中で、日本をより危険なところに追いやろうとしています。

 ◇

 外交でも経済でも、国を滅ぼしかねない小泉政治。それを開き直って正当化する「亡国の小泉語」を検証します。(随時掲載)


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