2003年7月2日(水)「しんぶん赤旗」
参院で審議中の国立大学法人化関連法案に関し、政府にたいして要望する緊急アピールを、佐藤勝彦東大前理学部長らを呼び掛け人としたグループが採択し、一日までに、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊東大名誉教授を含む東大教員多数をはじめ、百二十一人の国立大学教員らが署名しました。
法案に懸念を示す国立大関係者は多いなか、最近まで大学の役職に就いていた教員が含まれています。
アピールは、法案に盛り込まれた各大学の「中期目標」「中期計画」について、大学の自主性を尊重し、届け出制にするべきだと主張。短期的に成果の出る研究が優先され、基礎研究などがおろそかにされないよう求めています。