日本共産党

2003年6月13日(金)「しんぶん赤旗」

土屋品子衆院議員に1300万円

県事業受注業者から献金

埼玉知事二女


 埼玉県の土屋義彦知事の二女で自民党衆院議員の品子氏が県発注の公共事業を受注している建設関連業者から、五年間で千三百万円にのぼる政治献金を受けていたことが十二日までに本紙の取材で明らかになりました。

 土屋ファミリーをめぐっては、ダスキン事件にからんで同知事の長女、桃子氏経営の「ピーチ」に東京地検特捜部の家宅捜索が入りましたが、知事名で発注される公共事業の受注企業からの二女への政治献金は、ファミリーによる税金還流の構図が浮かび上がった形です。

 品子氏の政治資金管理団体は「竜の会」。同氏はこれまでに二度当選(埼玉十三区、前回は十区)していますが、献金企業はほぼ全県にわたっており、毎年七、八十社から企業献金を集めています。

 このなかで目立つのが県発注の公共事業を受注している建設関連業者の献金。なかでも古郡建設(深谷市)、伊田テクノス(東松山市)、松永建設(岩槻市)、中原建設(川口市)、佐藤建設工業(草加市)、金杉建設(春日部市)、織田興業(八潮市)、秩父土建(秩父市)、高元建設(越谷市)、柏木建設(与野市=当時)は、いずれも受注実績が毎年、数億円から四十億円にのぼり、上位二十五番以内という高額受注業者です。

 土屋知事は公式・非公式を問わずさまざまな行事に品子氏を同席させ、企業関係者らに「品子を頼む」などと話していることが多くの関係者に目撃されています。ある建設関係者は「品子さんがきたら、知事がきたも同然。(献金は)断れない」と話しています。


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