日本共産党

2003年6月3日(火)「しんぶん赤旗」

新幹線橋脚 未補強4400本

阪神大震災後 放置を国も把握せず


 震度6弱を観測した東北地方の地震で東北新幹線の高架橋脚が損傷を受けた問題をめぐり、東北、東海道、山陽の各新幹線で、阪神大震災後に国が指示した耐震補強をおこなっていなかった高架橋脚が約四千四百本に上ることが二日、JR各社の調査でわかりました。

 一九九五年の阪神大震災では山陽新幹線などで多数の高架橋脚が損壊したことを受け、当時の運輸省は鉄道会社などに橋脚の緊急点検と補強を指示。JR東日本、東海、西日本の三社は九八年度中に東北、上越、東海道、山陽の各新幹線の橋脚計約三万本を補強しました。

 ところが、東北新幹線で約九十本、東海道新幹線で約三千六百本、山陽新幹線で約七百本は、補強されていない実態が判明。国土交通省鉄道局施設課は「緊急の補強事業は終わったと報告をうけていた。数千本も補強されていなかったとしたら問題があり、各社に事情を確認している」と説明。九八年度以降は、未着手の橋脚補強の計画が立てられずに放置されていたことを国もつかんでいませんでした。


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