日本共産党

2003年5月31日(土)「しんぶん赤旗」

労働法制改悪

「首切り自由化」法案許さない

全労連など反対行動 国会前に座り込み


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「首切り自由の労働法制改悪反対」と国会にむけて唱和する労働者=30日、国会前

 強い日差しのもと、約五十人の労働者が三十日、国会前に座りこみ、「首切り自由化法案反対」「労働者の使い捨ては許さないぞ」と訴えました。全労連と労働法制改悪反対中央連絡会が、労働基準法や労働者派遣法など労働法制の改悪案に反対しておこなったものです。

 主催者を代表してあいさつした国公労連の堀口士郎委員長は、「すでに日本の労働者の三割が不安定雇用労働者。これをさらに拡大して、大企業の利益を増やそうというのが労働法制の改悪だ」と強調しました。

 大阪から駆けつけた福祉保育労大阪地方本部聖家族の家分会の田中慎也さん(48)が、体験をもとに、改悪案を批判しました。元銀行員の田中さんは、社会福祉法人の経営する児童養護施設の事務員として再就職。正規職員の募集をしていたのに、同法人は一年期限の契約書に押印させ、昨年三月、雇用の期限切れを理由に田中さんを解雇しました。田中さんは職場復帰をもとめて裁判でたたかっています。「有期雇用が拡大されれば、私が受けたようなことがまかり通ることになりかねません。絶対反対です」と訴えました。

 日本共産党の山口富男衆院議員が国会情勢を報告しました。衆院で審議中の労基法改悪案について、野党が共同して、解雇の自由を原則とする条項を削除して「正当な理由のない解雇は無効」とする修正を提起していること、与党側は六月四日にも委員会採決を主張していることを紹介。「労働法制改悪反対の世論を急いで広げよう」と訴えました。

 この日、参院議員面会所では有事三法案の廃案をもとめて、「有事法制は許さない!運動推進連絡センター」が国会要請行動をおこないました。日本共産党の畑野君枝参院議員があいさつしました。


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