日本共産党

2003年5月17日(土)「しんぶん赤旗」

海自補給艦

複数任務の米艦船に給油容認

小泉議員の質問に 石破長官が答弁


 海上自衛隊の補給艦が、イラク戦争に参加していた米空母キティホーク機動部隊に間接給油を行っていた問題で、石破茂防衛庁長官は十五日の参院外交防衛委員会で、同部隊が「複数の任務を同時遂行することはありうる」と答弁。対テロ作戦のほかに、複数の任務を持つ同部隊への給油を容認しました。日本共産党の小泉親司議員に答えたもの。

 海自補給艦による給油は、テロ対策特措法にもとづき、アフガニスタンでの対テロ作戦に参加する軍隊に限定されています。しかし、イラク戦争から帰港したキティホーク艦長が海自から間接給油を受けたことを明らかにし、防衛庁も事実を認めました。

 小泉氏は、キティホーク機動部隊が間接給油を受けた二月二十五日前後には、同部隊が対テロ作戦以外に、イラク南部監視(サザン・ウオッチ)作戦や、イラク戦争の準備を行っていたとする米海軍ホームページを示して、「テロ特措法に逸脱する行為だ」と追及。

 石破長官は事実を否定できず、「問題は(給油を受けた時点で)複数の任務のなかの何を遂行しているかだ」と開き直りました。

 小泉氏は、「イラク戦争の任務を受けていた米艦船への支援を認めたことは重大だ」と厳しく批判しました。


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