日本共産党

2003年5月16日(金)「しんぶん赤旗」

武富士へ犯歴情報

宮本議員が文書示し追及

警察幹部に贈り物


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質問する宮本岳志議員=15日、参院個人情報保護特別委

 日本共産党の宮本岳志議員は十五日の参院個人情報保護特別委員会で、個人の犯歴などが書かれた警察の内部文書がサラ金業者の武富士に流出し、マスコミに出回っている問題で、内部文書を示して、厳正な調査を求めました。

 宮本氏が示したのは、「右翼標ぼう暴力団カード」「補充用紙(犯歴用紙)」というタイトルの二つの文書。「暴力団カード」には、本人の生年月日や住所、本籍地や所属している団体についてのデータ、家族関係などが記述されており、「補充カード」には、犯罪者がいつどこの署に逮捕されて、どこの裁判所でどういう判決を受けたかということが記されています。

 宮本氏が「こういう文書があることは認めるか」とただしたところ、警察庁の栗本英雄刑事局長は「犯罪捜査等に支障」などを理由に答弁を拒否。宮本氏は「犯歴データというセンシティブ情報が(マスコミに)出回っており、それ自身を調査すべきだ」と迫り、栗本刑事局長は「捜査の中で厳正に対処する」と繰り返しました。

 また、宮本氏は、一九九二年七月から二〇〇〇年まで行われていた武富士から警察幹部へ届けられた贈り物のリストを資料として提示。同資料には、ビール券百枚、時計三十個などが記載され、付け届けの理由として、武富士の武井会長の自宅の「巡回警備」などが記入されています。

 「贈収賄事件として厳正に対処するのか」との宮本氏の追及に、栗本刑事局長は「ご指摘の資料も視野に入れ、捜査している」と表明。宮本氏は「捜査の一環では駄目だ」と批判し、調査のうえ国会に報告することを求めました。


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