2003年4月20日(日)「しんぶん赤旗」
暴力団関係企業との癒着が判明した松浪健四郎衆院議員（保守新党）が議員にとどまり続けている問題は、国会の動向に大きな影響を与えています。野党側は、松浪氏は即刻辞職すべきだと指摘し、辞職を拒否する松浪氏を衆院予算委に参考人として招致するよう求めています。
有事法案をめぐっては、二十二日に衆院有事法制特別委員会が理事会を開き、日程協議を行います。十八日には「国民の保護のための法制」について福田康夫官房長官が報告し、与党側が質疑を行いましたが、今週は野党側が質疑を行う見込みです。
個人情報保護法案では、衆院個人情報保護特別委員会が二十一日に参考人質疑を行います。与党側は、今週中にも衆院通過をはかる構えで、緊迫した局面が続きます。
二十三日には、野党党首が小泉純一郎首相に質問する「党首討論」（国家基本政策委員会合同審査会）が行われます。日本共産党から志位和夫委員長が質問に立ちます。
イラク戦争の新しい展開や経済情勢が深刻化するなか、野党側は、衆院予算委員会での集中審議を実現するよう要求。二十一日に与野党の予算委理事間で協議します。
暮らしの問題では、二十二日の衆院本会議で、製造現場への労働者派遣を解禁し、派遣期間を三年に延長する労働者派遣法改悪案が審議入りします。
失業給付を切り下げる雇用保険法改悪案は、二十二日に参院厚生労働委員会で審議入りします。与党側は今週中の成立をはかる構えです。
また大学に対する国の財政責任を後退させ、教育や研究内容への統制、学長中心の管理強化を狙う大学法人化法案について、衆院文部科学委員会が二十三日に参考人質疑を行います。
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