日本共産党

2003年4月16日(水)「しんぶん赤旗」

松浪議員

別の会社役員から370万円

収支報告書に未記載、修正


 保守新党の松浪健四郎衆院議員が暴力団組員(当時)が会長を務める建設会社に秘書給与を肩代わりさせていた問題に絡み、松浪議員は十五日の記者会見で、一九九八年から二○○一年にかけて大阪府内の別の会社役員(故人)から計約三百七十万円の個人献金を受けていたにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにしました。同議員は収支報告書を修正しました。

 会見や収支報告書によると、松浪議員は九八年十月から○一年七月の間、四回にわたり計約三百七十万円の献金をこの会社役員から受け取っていました。同議員は会見で、「役員から、政治家をつくりたいのでおいを仕込んでほしいと頼まれていた。私が指導した」と話しました。

祝い金200万円も受領

保守新党・松浪議員認める

 暴力団関係者との醜い癒着が明らかになった保守新党の松浪健四郎衆院議員は十五日、記者会見し、出処進退について、「すべて党幹部に一任した。あらゆる対応は党がしてくれると認識している」とのべ、党任せの姿勢を示しました。

 しかし、一九九七年末には会長が組員だったことを知っていたにもかかわらず、九八年二月まで給与を肩代わりしてもらっていた理由や、同年三月、この元組員に頼まれて大阪府警に談合事件について質問した理由を問われると、一瞬絶句。絞り出すような声で「軽率でした」「私の心の弱さです」と話しました。

 さらに「給与の肩代わりを断ったら、(職業で)人を差別するのかと(元組員に)怒られた」と苦しい弁明を続けました。

 元組員が経営する建設会社を含む地元の業界団体が初当選後に開いた祝賀会で「祝い金」として二百万円をもらったことも認め、「専門家と相談して(収支報告書の修正など)早急に処理したい」とのべました。


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