日本共産党

2003年4月8日(火)「しんぶん赤旗」

残虐兵器被害、市民の死傷

国連機関が危機感表明


 【アンマン6日岡崎衆史】六日、アンマンではWHOのほかにも国連の各機関が記者会見で危機感を表明しました。とくに残虐兵器の被害、民間人の死傷などが懸念されています。

 国連環境計画(UNEP)のウィリアムズ報道官は、放射性兵器で白血病の原因として知られる劣化ウラン弾について、「潜在的な危険性がある」とのテプファー事務局長の言葉を紹介。その上で、一九九一年の湾岸戦争時も含めたイラク国内での劣化ウラン弾の被弾地域の調査を、状況が許し次第始めるよう勧告しました。

 国連児童基金(ユニセフ)のベルモンテ報道官は、「最近数日間の都市人口密集地域でのクラスター爆弾の使用をとくに懸念している」と述べました。同爆弾は、多数の子爆弾を散布して広範囲を破壊する親子爆弾です。同報道官は本紙に対し、子爆弾の10−15%が不発弾となって子どもの命を危険にさらす「非人道兵器」だと断言、「国際条約で使用を禁止すべきだ」と主張しました。

 国連イラク人道調整官事務所(UNOHCI)の報道官も、バグダッドで橋などが破壊され、医薬品の輸送に影響が出ていると指摘しました。同報道官は、イラク北部のダフークや南部のナシリヤでも「医薬品が欠乏している」と述べました。


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