日本共産党

2003年4月2日(水)「しんぶん赤旗」

有事法案

与党が委員会再開を要求

衆院特委理事懇 野党4党は強く反対


 海外での自衛隊の武力行使に道を開き、米国の戦争に自治体や民間を総動員する有事法制関連三法案の扱いをめぐって一日、衆院有事法制特別委員会の理事懇談会が開かれました。自民、公明など与党側は、速やかに委員会を再開するよう要求しました。

 与党側はすでに四月中旬の衆院通過を目指す方針を決めています。米国の無法なイラク戦争に便乗し、有事法案を押し通そうとするもので、同法案をめぐる攻防は緊迫した局面を迎えています。

 自民党の久間章生筆頭理事は委員会再開を求める理由として、(1)昨年の臨時国会に提出し、廃案となった与党「修正」案をあらためて提出したい、(2)「国民保護法制」にかんする政府の説明を行いたい――の二点を挙げ、三日に委員会の日程を協議する理事会を開きたいとのべました。

 これに対し、日本共産党、民主党、自由党、社民党の野党四党は強く反対。重要法案である個人情報保護法案の審議日程も固まっていないとして、「(有事法案の)審議再開の前提条件は整っていない」と主張しました。

 その結果、三日に再度、理事懇談会を開き、協議することになりました。


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