2003年3月29日(土)「しんぶん赤旗」
住民の暮らしを守るのは自治体の第一の仕事。これに背を向ける自民・公明の悪政の下で、日本共産党議員が住民の要求をもとに、他会派とも協力し、福祉・教育・暮らしを守る姿が各地にあります。
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きつね色に焼きあがったパンがオーブンから出てきます。学校給食で大人気の「さきたまロール」「セサミバンズ」。埼玉県岩槻市の県学校給食パン協同組合の工場で焼かれ、原料は100%埼玉県産の小麦粉です。(写真)
うどんに適した県産小麦でパンを焼くには「グルテンを足し、こねる時間や温度、水分の微調整がかぎ」と同組合の高橋眞一常務理事。
新学期からは県産の米粉パンも新登場します。「お米のパン、あれうまいよ。農産物の価格安定には県内消費をもっと増やしてほしいね」と話すのは大利根町で小麦、米、大豆などを生産する農民の塚田静男さん(55)。
今から十年前、「残留農薬の心配がない食材を学校給食に」と、県農民運動連合会と国民の食糧と健康を守る県連絡会議が党県議団と協力して、県と交渉。地域で生産された農産物を地域の中で消費しようと運動を続けました。
四年前に県内産米を使った米飯給食が実現。以来うどん、パン、みそ、しょうゆ、豆腐、納豆、ソーセージ、牛乳、ホウレンソウへ広がり、県外からも注目されています。
党県議団は県議会で福祉施設での地元農産物の優先利用、商店街での販売所つくり、郷土食の伝承、残留農薬の検査などを取りあげ、県産農産物の県内消費拡大に力を入れています。
(写真・記事 滝沢清次記者)