日本共産党

2003年3月5日(水)「しんぶん赤旗」

石原知事は首都代表の資格ない

「憲法は認めません」 米のイラク攻撃容認

日本共産党 吉田都議が厳しく追及


 日本共産党の吉田信夫都議は四日の東京都議会予算特別委員会で締めくくり総括質疑に立ち、石原慎太郎都知事がこの四年間に繰り返した反平和、憲法違反、人権無視の言動を追及しました。石原知事は、「私はあの憲法を認めません」と新たな憲法否定の暴言を重ねました。吉田氏は「石原知事には首都の代表の資格はない」と厳しく批判しました。

 吉田氏は、石原知事がラジオ番組でイラク問題への対応を問われ「僕はやっぱり、アメリカの行動を容認せざるをえないし、容認すべきだと思います」と発言した問題(二月二十五日、TBS「アクセス バトルトーク」)について質問。「平和的解決を求める都民の願いに背く発言であり、首都の知事の発言として見過ごせない。撤回すべきだ」と要求しました。

 石原知事は、米国の軍事力行使を「結局は容認します」として、撤回を拒否。吉田氏は「知事は武力による解決を求める立場だ」と厳しく批判しました。

 吉田氏は、石原知事が昨年十二月の都議会本会議で、国会の三分の二以上の発議・国民投票での過半数の得票という憲法改正手続きを定めた条項を無視し、国会の議決で憲法を破棄することを主張した問題について、「憲法九九条で定める憲法擁護義務違反だ」と、その撤回を求めました。

 石原知事は、「九九条違反で結構。私はあの憲法を認めません」と重大な発言を行いました。

 吉田氏は、幅広い女性団体の批判が集中している「文明がもたらした、もっともあしき有害なものはババァ」という知事の女性蔑視(べっし)発言を追及。知事は「東大の松井孝典教授の発言を紹介した。私の持論ではない」と逃げの答弁をしました。

 吉田氏は、松井教授が知事のこの発言について「私のいっていることとまったく逆」と話している事実をつきつけ、「この恥ずべき発言は知事の思想をのべたものだ」と批判しました。


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