日本共産党

2003年3月4日(火)「しんぶん赤旗」

“問題の記事は目に入らなかった”

衆院法制次長が不自然答弁


 大島理森農水相のヤミ献金疑惑を打ち消す想定答弁集を作成した郡山芳一衆院法制次長は、三日の衆院予算委員会で、「政治とカネ」の集中審議(二月二十日)で、大島農水相の疑惑が焦点になることを報道した週刊誌記事を、審議前日に読んでいたことを認めました。

 しかし、郡山氏は「(法律問題に)関係する部分を拾い読みする。頭からしっぽまで読むなんてことはしない。私たちの目に入っていない」とのべ、集中審議で農水相が答弁するという部分だけは読んでいなかったと言い逃れました。このごまかし答弁に野党側はいっせいに退席し、審議が大幅に中断しました。筒井信隆氏(民主)への答弁。

 同週刊誌記事(『週刊文春』)は、大島氏側が衆院法制局に送付したもの。「大島農水相ついに国会で集中審議」の大見出しで、「二月二十日、国会では『政治とカネ』に関する集中審議が行われる」と明記しています。これまで衆院法制局は、大島農水相が想定答弁集を委員会での答弁に使うことを知らなかったと弁明してきただけに、弁明の核心が揺らぐことになります。

 郡山次長は「私がその事実を知らなかったということを理解しにくいということはよく分かる」と答弁の不自然さを自ら認めました。しかし、「法制局は七十数名という少ない数で、みんな走り回るような忙しさの中で仕事をしている」「法律問題の論点を与えられると、そのことで頭がいっぱい」と言い逃れに終始。窪田勝弘衆院法制局長も「記事はみたが、その部分は認識していなかった」などとのべました。


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