日本共産党

2003年3月1日(土)「しんぶん赤旗」

予算案「3日に採決」

委員長職権で 野党が抗議

衆院委


 藤井孝男衆院予算委員長は二十八日の理事会で、二〇〇三年度予算案の採決を三日に行うことを職権で決めました。これを受け、大野功統衆院議院運営委員長は、同日の理事会で、三日の本会議開催を職権で設定しました。野党側は、イラク問題や、経済・雇用問題に加え、大島理森農水相の疑惑など審議・解明すべき課題が山積しているにもかかわらず、審議を打ち切って採決を強行することは許されないと反対しました。

 議運理事会後の野党四党共同記者会見で、日本共産党の児玉健次議員は、「野党が提出した健保三割負担凍結法案の審議は先延ばしするのに、予算案だけ一方的に通すというのは、国会審議を封殺するやり方だ」と批判しました。

 予算委理事会では藤井委員長が、三日午前に小泉純一郎出席のもとでイラク問題の集中審議(三時間)、午後に全閣僚出席のもと締めくくり総括質疑(五時間)を行い、討論・採決すると通告しました。野党側は、日程を職権で強行する委員長に抗議して、理事会を退席しました。

 日本共産党の佐々木憲昭議員は、予算委理事会後の共同記者会見で、「採決という出口を先に決めて審議を打ち切るのは、与党による審議拒否だ」と批判。とりわけ、行政府の責任者の地位にある大島農水相が、立法府の活動を補佐する衆院法制局に自らの個人的な違法献金疑惑を否定する答弁を作成させた問題を指摘し、「内閣と国会のルールを破る問題だ。この問題を解明しないままの採決強行は、議会制民主主義の破壊だ」とのべました。


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