日本共産党

2003年2月15日(土)「しんぶん赤旗」

衆院比例候補30氏(第一次分)を発表

日本共産党 市田書記局長が会見

日本共産党比例代表名簿登載候補者(第1次)


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衆院選挙の比例代表名簿登載候補者を発表する市田書記局長(右)、大幡選対局長=14日、国会

 日本共産党の市田忠義書記局長は十四日、国会内で記者会見し、次期の総選挙にのぞむ衆院比例代表候補三十氏の名簿(第一次分)を発表しました。大幡基夫選対局長(衆院議員)が同席しました。

 発表された三十人の比例代表候補は、現職十四人、前職一人、新人十五人で、男性が二十三人、女性七人。平均年齢は五十・九歳です。

 市田氏は、「二十一世紀の国政を担うメンバーにふさわしく、経験豊富な現職議員と同時に、全体として思いきった若返りをはかることにした」と特徴を説明。弁護士、地方議員、青年学生運動の幹部、東京都委員長、党本部国際局次長など多彩な顔ぶれがそろい、「いずれの候補者も、国民の期待にこたえて日本共産党を代表して大いに活躍できる」と述べました。

 市田氏は、「自民党政治の行き詰まりが内政、外交あらゆる分野で明らかになりつつあるなかで、解散・総選挙がいつ行われても不思議でない、きわめて流動的な情勢にある」と指摘。「いつ解散・総選挙が行われても対応できるように名簿を発表した」と述べ、いっせい地方選挙での前進に全力をあげると同時に、次期総選挙で国民の期待にこたえられるよう勝利・前進したいと決意を語りました。


不破議長ら6氏勇退

 市田氏は、次期総選挙を機に不破哲三、松本善明、矢島恒夫、大幡基夫、藤木洋子、小沢和秋の六氏が勇退することを明らかにし、「国会議員としての任務を立派に果たしてきた方ばかりで、解散になるまで任期いっぱい国会議員として全力をあげて国民の期待にこたえて頑張っていただくことになっている」と説明。「勇退する方は、大幡議員を除いて、いずれも後進に道をゆずるため。大幡議員は現在、書記局次長で、選対局長の任務にあり、それに専念してもらうことになった」と述べました。

 不破議長の勇退は、二十二回党大会(二〇〇〇年十一月)で確立した新しい指導体制の流れのなかで出てきたものだとして、同大会での不破議長の閉会あいさつを紹介。「今後は引き続き党活動全般の指導にあたっていただくことになる」と述べました。


活動全般に引き続き責任果たす

東京、旧選挙区のみなさんに感謝

不破議長会見

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記者の質問に答える不破哲三議長=14日、国会

 日本共産党の不破哲三議長は十四日、国会内で記者の求めに応じて会見し、衆院議員勇退を決めた経緯や今後の抱負などについて質問に答えました。

 不破氏は、衆院議員の勇退について、「私自身にとっては、前の党大会(二〇〇〇年十一月)で現在の体制をつくったときにだいたい決まっていたことで、当然の帰結だ」と表明。大会での閉会あいさつで、「新しい体制のなかで、私自身、党を代表するものの一人としてひきつづき党の活動のあらゆる分野で必要な責任をはたすつもりでありますが、国政のうえでは、志位和夫新委員長が党を代表する役割をはたすことになります」とのべたことを紹介。閉会あいさつでのべたこの立場で、「中央委員会議長として、党活動のいろいろな分野で状況に応じてベストを尽くしていきたい」と表明するとともに、国政の問題についても、「国会議員に当選して三十四年間の経験が生きる限り、必要な相談には応じてゆく」とのべました。

 また、三十四年間の議員生活をふりかえって、相対した首相が十八人におよぶことを紹介。連続十一回当選できたことについて、「東京、とくに旧東京六区のみなさんのご尽力があったればこそ」と感謝を表明するとともに、「七〇年代の初めから八〇年代、九〇年代、さらに二十一世紀の最初まで国政の歴史を経験してきたものとして感慨がある」とのべました。

 質問に答えたなかで、七〇年代の国会論戦について「国会で追及しても面白い議論になったし、国会の議論がその場で政治を動かすことを実感した」とふりかえりつつ、いまの自民党にたいして「対決するにしても、もう少し面白い対決になるような自民党になってもらいたい」とユーモアをまじえて感想をのべました。


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