日本共産党

2003年2月11日(火)「しんぶん赤旗」

泡瀬干潟を守ろう

日本共産党がシンポジウム

沖縄


 市民の反対を無視して強行されている沖縄市の泡瀬干潟埋め立て問題で、日本共産党沖縄県委員会、同中部地区委員会は八日夜、「泡瀬干潟埋め立て問題を考えるシンポジウム」を開き、「リポートを書くために来た」という高校生や大学生、市民など、約百五十人が参加しました。

 パネリストは、海洋サイエンティストの河井智康、愛媛大学海岸科学研究センターの金本自由生、日本共産党参院議員の岩佐恵美の各氏。

 河井氏は、東京湾や諫早湾などの干潟埋め立てと漁獲量の減少の関係を解説し、「貴重種が多い泡瀬干潟を守るためには、自然全体を守ることが重要だ」とのべました。

 金本氏は、同事業をめぐり政府が設置した環境・監視検討委員会について、元委員として「委員会が事業の推進、促進をはかる場になった」と批判。泡瀬干潟に生息する多様な海草藻場を紹介し、「移植ではなく、保護・管理が世界の流れだ」と指摘しました。

 岩佐氏は、ラムサール条約事務局長が日本政府に、泡瀬干潟埋め立て見直しを求める手紙を送るなど干潟を守る世界の流れが広がっていることを紹介しました。

 具志川市の高校生、与儀千夏さん(18)は、「沖縄県は海産物や観光など、海があるから発展してきたのに、干潟を埋め立ててリゾート地をつくるというのは矛盾している」と話していました。


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