2003年1月12日(日)「しんぶん赤旗」
日本原水爆被害者団体協議会（日本被団協）は十一日、東京・新宿区の日本青年館で第五回集団提訴検討会を開き、原爆症認定の集団訴訟を六月上旬に起こすことを確認しました。
原爆症の認定を求める集団申請運動は、これまでに三次にわたって全国でいっせいにとりくまれ、申請者は三十一都道府県で四百五十人を超えています。しかし、国は機械的な認定審査によって、申請を次つぎと却下。このため、「被爆者の切り捨てだ」と各地で怒りがわき起こっています。
集団訴訟では、こうした原爆被害の実態を無視・過小評価する国＝厚労省の被爆者援護施策と原爆症「認定」行政の転換を求めます。訴訟は広島、長崎、東京で先行させ、全国的な運動に発展させるために原爆症認定集団訴訟全国連絡会（仮称）を結成します。
この日の検討会では、第四次集団申請を三月六日に行うこと、次回の集団提訴検討会は「原爆症認定集団訴訟全国連絡会準備会」（五月十八日・東京）とすることを合わせて確認しました。
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