日本共産党

2003年1月8日(水)「しんぶん赤旗」

非同盟運動に貢献を

首脳会議成功へ インドでNGOが会合

日本AALAなど主催


 【ハイデラバード(インド)6日小玉純一】二月下旬にマレーシアの首都クアラルンプールで開催される第十三回非同盟諸国首脳会議に向けた国際NGO(非政府組織)の準備会合が六日、インドのハイデラバード市内で開かれました。当地で開催中の「アジア社会フォーラム」の行事の一つとして取り組まれたもの。会合では今日の国際社会における非同盟運動の重要性が強調されました。

 会合は、アジア・アフリカ人民連帯機構(AAPSO)、非同盟国際研究所(IINS)、全インド平和連帯機構(AIPSO)、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(日本AALA)の四団体の主催で開かれました。日本AALAからは、秋庭稔男理事長、四ツ谷光子副理事長、幸野尭同副理事長が参加しました。

 インド上院議員のK・M・カーン氏が進行役をつとめ、AAPSOのヌーリ書記長が冒頭に発言。「非同盟諸国は国連加盟国の三分の二を占めており、もっと影響力をもつべきです」と述べました。秋庭氏は、イラク問題での国連安保理決議の経過にもふれて「非同盟運動は世界の平和のために国際政治に現実に影響を与える重要な国際的な政治勢力です」と指摘し、「この運動の強化のためにともに貢献しよう」と呼びかけました。

活発に討論

 会合では、「非同盟運動が弱まっている」とする発言もある中で、活発に意見が交換されました。

 その中で、現状の評価においては見解が違っても、非同盟運動の強化のために、NGOが役割を果たし、人々が非同盟運動について学び討論する大切さが指摘されたのが特徴でした。

 秋庭氏が外国軍事基地撤去の活動も呼びかけたのに対し共感の発言もありました。

 四ツ谷光子さんは女性の立場から貧困の解決などについて発言。幸野尭さんは農民連の非同盟諸国会議への提案を紹介しました。

 「アジア社会フォーラム」は、昨年ブラジルのポルトアレグレで行われた「世界社会フォーラム」の提起にもとづいて国際政治社会問題について討論するアジア地域でのフォーラムとして開かれたものです。


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