日本共産党

2003年1月16日(木)「しんぶん赤旗」

戦争賛美の靖国参拝

遺族、宗教者が首相に抗議


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首相の靖国参拝強行に抗議の緊急行動をする平和遺族会全国連絡会、日本キリスト教協議会などの人たち=15日、国会前

 「戦争を賛美する靖国参拝に反対」「新たな英霊づくりは許さない」。澄んだ青空に力強い唱和が響きました。小泉純一郎首相の就任後三年連続の靖国神社参拝強行に抗議し、平和遺族会全国連絡会や日本キリスト教協議会など四団体のよびかけで十五日、国会前で緊急行動がおこなわれました。遺族やキリスト教者、仏教者など二十数人が参加しました。

 政教分離の侵害を監視する全国会議事務局長・平和遺族会全国連絡会事務局長の西川重則さんは、参拝は周到な準備の上で行われたと指摘し、「憲法二〇条の政教分離の原則に真っ向から反し、国民の平和をもとめ戦争を起こしてはならないという声をふみにじるものだ」と訴えました。

 日本キリスト教協議会(NCC)靖国神社問題委員会委員長の森山つとむさんは「首相としての三回の靖国公式参拝は初めてで、ゆゆしき事態だ。この後ろには、有事立法を通し戦争ができる国にしたいという決意がある」と話しました。

 小泉首相・石原都知事靖国参拝違憲訴訟の会事務局長の辻子実さんは、参拝へアジア各国から厳しい批判が起きていると話し、「これらの声と手をつなぎ、戦争準備と有事立法に反対するたたかいをすすめていく」と決意をのべました。日本山妙法寺の武田隆雄上人は「日本政府がいまするべきことは、アメリカやイギリスがすすめるイラク戦争をやめるよう働きかけること」と話しました。

 参加者の代表が内閣府を訪れ、小泉首相への抗議声明を手渡しました。


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