日本共産党

2003年1月16日(木)「しんぶん赤旗」

エホバの証人(ものみの塔)とは?


 <問い> エホバの証人(ものみの塔)という団体から何度も訪問を受けていますが、どういう宗教団体ですか。(鳥取・一読者)

 <答え> 百年余り前にアメリカで生まれた新興宗教で正式名は「ものみの塔聖書冊子協会」といいます。聖書の神はエホバという名前だとし、それを証(あか)す人々という意味で「エホバの証人」と呼ばれています。

 聖書を用いていますが独特の解釈をしており、カトリックやプロテスタントなど一般のキリスト教は「ものみの塔」をキリスト教と認めていません。使っている聖書の内容も、一般のものとは違っています。

 アメリカのニューヨーク市内ブルックリンに本部(統治体)、各国に支部があり、日本の信者は推定二十万人余。圧倒的に女性が多いけれど、女性は組織の指導者にならないという原則があります。

 組織の上下関係の厳しさや、「とり決め」(戒律)の多さで知られ、戒律には訪問伝道の実践をはじめ、輸血や選挙、格闘技、クリスマス、誕生祝い、法事の拒否など、細かいものをあわせると三千以上あるともいわれています。

 聖書にあるハルマゲドン(この世の終わり)は必ず来る。エホバの証人だけが、その後の楽園(パラダイス)に生き残ることができる。ただし、そのためには多くの戒律を守り実践しなければならないと説きます。各家を訪ね『ものみの塔』『めざめよ』の冊子を配るのも、その実践の一つ。そのときの、静かな語り口や物腰も定められた戒律の一つとされています。

 「ものみの塔」の名前を出さずに「ホロコースト展」などを開催するという活動もしています。

 元信者や家族による「被害者の会」もつくられ、同会などは「マインドコントロールにより人権や命の尊厳を奪い、家庭崩壊を招いている」と批判しています。(柿)〔2003・1・16(木)〕


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