2002年12月13日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の不破哲三議長は十二日午前、党本部を訪れた武大偉・駐日中国大使と懇談しました。
武大使は冒頭、十一月に行われた中国共産党第十六回大会にふれ、中国の今後の発展目標や指導者の世代交代などについて紹介しました。また、中国政府が打ち出した社会発展の段階的目標が一つ一つ達成されていることは中国国民を励ますものになっており、中国共産党への信頼となっているとの実感を語りました。
不破議長は、中国が五十年、百年の単位で計画を立てていることについて、長い見通しをもった着実な目標の立て方だと感想をのべました。
日本の政局について問われた不破議長は、武大使が中国大使館の一員として七〇年代の日本をよく知っていることを確認しながら、「いまの日本の与野党状況を見るには、七〇年代の政治との比較がたいへん大事な意味をもっている」とのべ、そういう対照のなかで現在の政党状況について説明しました。そして、「政党が大きく試されている時代であり、次の局面を広げる大きな可能性がある時代だ」との見通しを語りました。
武大使は、国会中継などを見ていても、日本共産党にははっきりとした自らの立場があるとのべました。
武大使はまた、今年は日中国交正常化三十周年、来年は日中平和友好条約締結二十五周年であるとして、歴史問題をふくめ、日中関係についての日本共産党の立場を評価しました。
懇談には、日本共産党の西口光国際局長らが同席しました。