2006年8月3日(木)「しんぶん赤旗」
プール事故
90年代から丸投げ
管理受注太陽管財 市長「チェック不足」
埼玉県ふじみ野市の市営プールで小学二年、戸丸瑛梨香ちゃん(7っ)が吸水口に吸い込まれて死亡した事故で、プールの管理運営業務を太陽管財が一九九二年以来、十五年間に十三回(九八年と二〇〇〇年をのぞく)受注し、そのほとんどを京明プランニングに丸投げしていたことが二日、ふじみ野市などの調査でわかりました。
下請け業者の京明プランニングは、大井プール管理業務委託の入札に、太陽管財とともに参加していたことも判明。入札した業者同士で丸投げしていた事実は、入札が形がい化していたことを疑わせるものです。太陽管財がふじみ野市と結んだ契約に違反しているうえ、七月に埼玉県が出した同行為を禁止する通知にも反しています。
同市によると今年度、太陽管財は、大井プール管理(千百万円)のほか、市庁舎の大井総合支所電話交換業務(約四百十五万円)、衛生的環境業務(五十三万円)の委託契約も結んでいます。記者会見した島田行雄市長は「契約を信用せざるをえなかった。チェック不足だった」と語りました。

