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2024年4月20日(土)

気候危機 戦争で悪化

岩渕氏の質問に参考人

参院調査会

 参院外交・安全保障に関する調査会は17日、気候変動や武力紛争等の影響を踏まえた国際的な食料・エネルギー安全保障や人間の安全保障について参考人質疑を行い、日本共産党からは岩渕友議員が質問しました。

 岩渕氏は、気候危機が紛争や戦争の要因となり、戦争が気候危機を悪化させる悪循環に陥っているとして、参考人の見解を尋ねました。

 亀山康子東京大学大学院教授は「戦争が起きると環境問題の優先順位が下がる」として、平和でなければ環境問題に取り組めないと指摘。さらに「アメリカの全温室効果ガスのかなりの割合を軍事関係の活動で出している」と述べました。ハジアリッチ秀子国連開発計画駐日代表も「戦争や紛争は、国際社会で頑張っているせっかくの努力も台無しになる」と主張しました。

 元海上自衛官の秋元一峰氏は、軍隊からの二酸化炭素排出量は米軍が一番多いと指摘した上で、「“国のため、安全保障のためなので(軍事は)別枠だ”というのが耐えられなくなるときも出てくるのではないか」と述べました。


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