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2023年9月7日(木)

きょうの潮流

 「パフォーマンスにしか見えない」。地元で暮らす住民からこんな声が。先ごろ小池百合子東京都知事が新宿区歌舞伎町シネシティ広場にいる「トー横キッズ」の視察に来た時のことです。当事者に言葉をかけることもなく、数分で切り上げました▼「トー横キッズ」。歌舞伎町界隈(かいわい)に集まる、家での虐待や貧困で居場所を失った10代の少年少女たち。コロナ禍で家族が自宅にいる時間が増え、SNSで居場所を共有しやすくなり増加しました▼現場は深刻です。広場や路上の少女に、性搾取を目的に群がるおとなたち。少年はそのあっせんや万引き、詐欺まがいの違法行為に。薬物の過剰摂取や自傷行為、自殺未遂も頻繁▼おとなへの不信感が強い子どもたち。「否定からではなく、受け入れることから始めよう」と昨年来、支援活動を続ける日本駆け込み寺代表理事の玄秀盛さん。子どもたちの抱える問題は貧困や虐待などにつながっており、「一部だけに焦点を当てるのでなく、全体を見渡し正しく認識すること」と本紙に語ります▼行政の役割も問われます。現地を何度も訪れている共産党の沢田あゆみ新宿区議は、「子どもたちが安心してすごせるよう保護、支援と、自立のための環境をつくること」を区に迫ります。「ここまで放置してきた責任は誰にあるのか。行政が果たすべき役割がある」と▼若者たちがSNSで共有するメッセージに込めたものはなにか。その深層に耳を傾け、見せかけではない取り組みこそが求められています。


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