2023年8月1日(火)
学びとつながり 明日の力に
福島 保育合研が閉会
![]() (写真)次回開催地の熊本県代表にバトンを渡して閉会した第55回保育合研=31日、福島県郡山市 |
福島県郡山市で29日から開かれていた、第55回全国保育団体合同研究集会(保育合研)は31日に閉会。あいさつで長瀬美子実行委員長が「学びとつながりを明日からの保育の力にしよう」と呼びかけました。
閉会の全体会は文化企画「つながりコンサート」から始まりました。二本松はじめさんが若い保育者たちと一緒に登場。「子どもたちにもう1人保育士を」「いつまで戦争が続くのだろう」と、命と平和のつながりを大切にしてきた保育合研ならではの歌を熱唱しました。参加者は立ち上がって手拍子をし、会場には一体感が広がりました。
弁護士の太田啓子さんが「誰もが自分らしく生きられる社会をめざして」と題して記念講演しました。太田さんは「性差別・性暴力を無くすためには子ども、特に男の子が加害を容認する価値観を持たないように育てることが必要だ」と提起。「子育てにかかわるおとなが、子どもの内面に刷り込まれる偏見をなくそうと意識しよう」と呼びかけました。
埼玉県から参加した、保育士2年目のAさん(22)は、講座「気になる子どもの理解のために」に参加。「クラスにも、気になる子どもが何人かいます。日頃の仕事の中では余裕がなくて、悩みや思いをじっくり共有できないことも多い。集会ではそれができて、アドバイスももらえた。明日からの仕事にも生かしたいです」
山形県のBさん(28)は2回目の参加。小規模保育所で0~2歳児を担当しています。「合研の講座で幼児期の育ちまで見通すことができて、勉強になりました。次回は熊本でちょっと遠いけれど、行きたいです」
千葉県松戸市の元保育士、Cさん(68)は「やっぱりみんなに、じかに会えるのがいい」。今は労働組合を通じて現役保育士を支えます。「現場は大変だけど、それは自己責任じゃないんだよ。弱みを見せ合えて、がんばっていることを認め合える。そんなつながりを広げたいです」