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2022年10月19日(水)

26日にSTOPインボイス集会

呼びかけ人・ライター 小泉なつみさんに聞く

私たちの不安可視化する

 来年10月から導入が狙われている、消費税のインボイス(適格請求書)制度に反対する大集会が、東京都千代田区にある日比谷野外音楽堂で26日に予定されています。主催は、市民有志でつくる「インボイス制度を考えるフリーランスの会」(STOP!インボイス)です。呼びかけ人でライターの小泉なつみさんに、集会を企画した思いを聞きました。(前田智也)


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 インボイス制度とは、税率変更を伴わない消費税増税です。消費税の納税を免除されている年収1000万円以下のフリーランスや小規模事業者の人たちは、地獄の選択を迫られています。インボイスを発行するために課税業者になるか。免税業者のまま働いて、取引先や消費者に増税分を負担させるか。または値引きをのむか。はたまた、負担に耐えきれず廃業するか…。

職種や働き方 多種多様で…

 私はフリーランスでライターをしています。自由に時間を使える場合も多く、子育てをしながらでも今の仕事を続けることができました。とても好きな働き方ですが、職種や働き方が多種多様なこともあり、実態が分かりにくい存在でもあります。インボイス制度は、そういう人たちを狙い撃ちにしています。

 数社の企業から受ける仕事で生活をつないでいますが、インボイス制度では、自分が消費税を負担しなければ、仕事先に迷惑をかけることになる。フリーランスの自分にとっては耐え難い仕組みです。

 私たちの存在は見えにくいかもしれませんが、いないわけではありません。このままインボイスがスタートして私が課税事業者になれば、約1カ月分の生活費が消費税分としてなくなります。「もう仕事を続けられないかもしれない」「どうすればいいかわからない」と不安になっている私たちの声を可視化していきたいんです。

みんなの声に背中押された

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(写真)「弱い者いじめのインボイス反対」とコールしながら行進する参加者=1日、東京都中央区

 これまで私は、デモも集会も参加したことはありませんでした。最初は何をしたら良いのかわかりませんでした。SNSでこの問題について発信したらたくさんの応援の声が寄せられ、インボイス中止を求める署名はもうすぐ10万人になります。達成できたら再度、皆さんの署名という「声」を財務省に届けたいと考えています。

 ひとり手探りで始めた活動ですが、いまや「STOP!インボイス」のメンバーも10人以上になっています。みなさんの声が、私の背中を押してくれて、ここまできました。

 年末には、来年度の税制大綱を与党が決めます。インボイス中止の世論をできるだけ大きくしたい。ゆるやかな市民有志が日比谷野音を借りて集会を開くこと自体、ほとんどないことだとも聞きました。当日は一人でも多くの人に足を運んでほしいですが、オンライン配信やツイッターデモなども行います。ぜひ何らかの形で、参加してほしいです。


東京・日比谷で午後6時半開始

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(写真)STOP!インボイス 10・26日比谷大集会のチラシ

 インボイス制度に反対する大集会「#私がSTOPインボイスの声をあげる理由(ワケ)」は、東京・日比谷野外音楽堂で午後6時半からスタートします。

 経済評論家の荻原博子さん、ラッパーのダースレイダーさん、税理士の湖東京至さん、声優の甲斐田裕子さんら多彩なゲストがスピーチし、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、れいわ新選組の国会議員が参加を予定しています。入場は無料です。


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