2009年10月1日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の政治資金
草の根活動と結んだ浄財
上田均財務・業務局長の談話
日本共産党の上田均財務・業務局長は30日、2008年政治資金収支報告書の公表にあたり次の談話を出しました。
一、政党・政治団体の2008年政治資金収支報告が公表されました。
日本共産党中央委員会の08年の政治資金の収支は、総収入249億6100万円(前年比94・2%)、支出総額250億875万円(前年比94・7%)でした。社会不況の影響もうけて、事業収入が減り、単年度収支はわずかなマイナスとなりました。
収支の概要は別表のとおりです。
二、政治資金収支報告は、それぞれの政党が誰を基盤に誰に目をむけて活動しているのか、その根本姿勢をあらためてしめすものとなっています。
日本共産党は、今回の報告にもしめされているとおり、カネの力で政治をゆがめる企業・団体献金も、国民の税金を分け取りする憲法違反の政党助成金も受け取らず、党自らの努力による党費、機関紙誌などの事業活動の収入、個人からの寄付など、党員と支持者、国民から寄せられる浄財のみで活動資金をまかなっている政党です。なかでも、機関紙誌活動を基本とした事業活動が、収入の86・4%、支出の61・6%と大半を占めています。このことは、わが党が「しんぶん赤旗」を中心に、国民と草の根で結びついて活動していることの反映であり、他の政党とまったく異なるわが党の財政の健全さをしめすものです。
日本共産党が、雇用、社会保障をはじめ国民の切実な要求実現のために、おそれることなく財界・大企業に社会的責任を果たせとせまり、「財界中心」「軍事同盟中心」の旧来の政治悪をおおもとからただす立場をつらぬくことができるのも、企業・団体献金の廃止をつらぬき、政党助成金の廃止を訴えて、財政の面でも「国民とともに」で一貫している政党だからです。
三、08年は、解散・総選挙含みで推移しましたが、結果的には08年は国政選挙のない年になりました。08年の政治資金収支の規模が、収入・支出とも前年より少なくなったのは、そのことも一因となっています。
日本共産党は、ひきつづき国民の浄財のみに依拠した、清潔で、政党本来の大道にたった財政活動をつらぬくものです。「しんぶん赤旗」を広範な国民のなかに普及し、草の根で国民と深く結びついた強く大きな党をつくる旺盛な活動こそ、党の財政基盤を強めるものです。
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