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赤旗

全国活動者会議 志位委員長の結語

日本共産党全国活動者会議

志位委員長の結語

2012年5月25日


 志位和夫委員長が25日、全国活動者会議でおこなった討論の結語は次のとおりです。


25年ぶりの全国活動者会議は、大きな成果をおさめた

 みなさん。2日間の会議、ごくろうさまでした。

 討論の結語をおこないます。

 全国活動者会議(全活)では、2日間で64人の同志が発言しました。発言数でも、その内容でも、党大会に匹敵する充実した討論になったと思います。全党の構成を網羅する同志が発言しました。入党5カ月の若い同志から、入党51年のベテランの同志まで発言しました。都道府県や地区の党機関、補助指導機関の同志から、国政選挙の予定候補者、地方議員、支部、グループの同志まで発言しました。

 そのすべてが、幹部会報告を正面から受け止め、生きいきと経験と決意を語ったすばらしい内容だったと思います。全党の宝にすべき豊かな教訓があふれるように語られました。「日本の夜明けは○○から」では、「北陸信越から」、「北海道から」、「東京から」と、「夜明け」競争が(笑い)おこなわれました。政治の夜明けは、自然の夜明けとはまったく無関係ですから、全国どこからでも夜明けが起こります。(笑い)

 約600人の参加者のみなさんは、ぜひ報告と討論からくみ取った感動を、全国に伝えてほしいと思います。中央としては、この討論の豊かな内容を全国に知らせるために、「しんぶん赤旗」紙面で大特集をおこなう予定であります。

 党内通信で報告を視聴した同志は、7432人となり、504通の感想文が寄せられています。全国からも幹部会報告の提起への強い歓迎が語られ、自らの決意が語られています。きわめて積極的な反応が全国に広がっています。

 25年ぶりの全国活動者会議は、参加者のみなさんの奮闘によって大きな成果をおさめたということが確認できると思います。(拍手)

「『大運動』目標総達成の特別期間」の提起が、正面から受け止められた

 幹部会報告では、この全国活動者会議の最大の要は、「特別期間」をつうじて、「大運動」の目標を「やれるだけやる」ではなく、文字通り総達成する、そのためにお互いに腹を固めあうことにあると呼びかけましたが、この提起は、討論でも、感想でも、正面から受け止められました。

 それも、全活に来たら、突然中央から提起されたという感じではなく、この10カ月間の全国のみなさんの奮闘のなかから、ここでどうしても集中的な取り組みが必要だと、みんなが感じていたところでの当然の必然の提起として、積極的に受け止められたと思います。

まさにいま、飛躍にむけた条件が熟している

 討論を聞いて、私自身も確信を新たにしたのは、「大運動」のこの10カ月の奮闘をつうじて、まさにいま、飛躍にむけた条件が熟しているということであります。政治的な条件、組織的な条件の両面で、熟しているということであります。

 政治的な条件という点では、報告でのべた「三つの政治的探求と努力」――閉塞(へいそく)打開の展望を語り、一致点にもとづく共同を広げ、反動的逆流とたたかうという仕事は、中央だけでなく、全党のみなさんが取り組んできたものであります。そういう取り組みに足を踏み出したところでは、党が大きく前進できるという実感を、みんながつかんでいることが、討論でこもごも語られました。

 消費税問題の「提言」ダイジェストパンフを使って、商店街を総訪問したら、軒並み対話となり、約半数が党支持を表明したとの経験が報告されました。TPP参加反対の共同をつくるなかで、農漁業者のなかで党員をつぎつぎと迎えている経験も報告されました。橋下・「大阪維新の会」の民主主義破壊の攻撃に正面から立ち向かうなかで、若者がこの動きに怒りを燃やして、つぎつぎと入党しているとの経験も語られました。職場支部と青年・学生分野で、党員拡大の新しい前進が開始されていることが、かつてなく生きいきと交流されたことは、たいへんうれしいことでありました。

 この間の「三つの政治的探求と努力」の取り組みをつうじて、全国どこでも新しいつながりが広がり、信頼が広がっています。このつながりと信頼をさらに広げつつ、党勢拡大に取り組むなら、大きな躍進をかちとることは必ずできる――このことが討論でも浮き彫りになったのではないでしょうか。

 組織的条件という点では、「革命政党らしい党づくり」への取り組みが、大きな力を発揮していることが語られました。4中総決定を全支部・全党員に徹底する、「綱領・古典の連続教室」の取り組み、支部会議を開き定例化する努力――これらの原則的な党活動は、一つひとつは地道でも、どんなに力を発揮することになるかが、こもごも語られました。党機関の活動を改善し、補助指導機関を確立・強化して、すべての支部と党員に、懇切な指導と援助をおこなっている経験も報告されました。

 ある補助指導機関からは、支部との関係で、「三つのしてはいけないこと」と、「必ずやるべき三つのこと」を決め、実践してきたとの報告がありました。感心してこれを聞きました。「してはいけない」ことは、「支部の邪魔をしてはいけない」、「押し付けてはいけない」、「支部からの意見を無視してはいけない」。「必ずやるべきこと」は、「夢もロマンもある成長・発展目標を明確にする」、「支部の『政策と計画』を尊重し、その実現へ一緒に活動する」、「支部を励ます政治活動に取り組む」、とのことでありました。こうして、「党組織全体が大きな一つの家族のように励ましあい、支えあう党になってきている」との発言でした。

 全党の10カ月の努力をつうじて、わが党は、党の組織的条件としても、飛躍にむけた条件をつくりだしていることが、討論で浮き彫りになったのではないでしょうか。

 自らの奮闘でつくり出してきた条件に確信をもって、ここで飛躍に転じようではありませんか。発言では、「変化が起きれば、一気に変わる」ことが報告されました。「支部が主役」で党員拡大に取り組んでいるところでは、1人ではなくて、5人とか10人という単位で入党が広がる経験が共通しています。また、発言のなかで、これまで全国的にみて遅れていた党組織が、見違えるような先進的な取り組みを始めている経験が、たくさん報告されたこともうれしいことでありました。

 みなさん。この間の全党の努力によって、飛躍への条件は熟しています。それを生かし、さらに広げて、「特別期間」を必ず成功させようではありませんか。(拍手)

「決意を固める」と同時に、「気軽に、楽しく、だれでも取り組める」運動に

 討論を聞いて、目標総達成の「特別期間」を何としてもやり抜く「決意を固める」こと、同時に、実際の活動は、「気軽に、楽しく、だれでも取り組める」ものにしていくこと、この両面が大切であるということを、実感しました。

 「決意を固める」。そのためには侃々諤々(かんかんがくがく)の本音の議論が必要です。討論でも、「本音の議論が前進の契機となった」との発言がありましたが、大切なことだと思います。幹部会報告では、「特別期間」の位置づけと構えについて、五つの点を強調しました。これをふまえて、党機関から支部まで、本音の議論をぶつけ合い、そして断固たる決意を固めてほしいと思います。

 そのさい、“走りながら決意を固める”ようにしたいと思います。討論でも、「目の色を変えるのは1人でもできる。まず私が目の色を変えて、決意をみなぎらせて、『特別期間』を必ず成功させる」との決意が表明されました。「県委員長である私が、目標をにぎり直し、すえ直し、のみ込んで、どの瞬間でもゆるがせにしない」との決意ものべられました。

 何よりも、すべての全活参加者のみなさんが、目の色を変え、走り出しながら、その熱い思いを全支部、全党員に伝え、全党が目標をやりきる断固たる決意を固め、文字通りの全党運動をつくり出す。みなさんが、全党運動の先頭に立って奮闘することを心から呼びかけるものであります。(拍手)

 同時に、「気軽に、楽しく、だれでも取り組める」運動にしていくことが大切であります。幹部会報告では、「どうやって『特別期間』を成功させるか」の第一に、要求実現と党勢拡大の「車の両輪」の活動をすえました。そのさい、国政の課題だけでなく、それぞれの支部の身近な要求を重視しよう、また、「要求」とまではなってなくても、国民の「不満」、「懸念」、「心配」、「不安」を受け止め、それにこたえる活動をおこなおうと訴えました。さらに、第二に、「集い」を気軽にどんどん開くことをすえました。そのさい、少人数の気軽な形で、内容も難しくせずに取り組もうと訴えました。

 すべての支部と党員が参加する運動にするためには、敷居を低くして、活動の足を軽くして、楽しい活動にしていくことが大切であります。討論で語られたすすんだ経験は、どれもが、楽しい活動になっているではありませんか。喜びのあふれる活動になっているではありませんか。そこにいたる苦労はたくさんあったと思いますが、党勢拡大の楽しさや喜びが、この会議ではたくさん語られたのではないでしょうか。

 党勢拡大というのは、たしかに、自然にはすすみません。特別の意識性が必要であり、その点では困難な活動です。苦労も多い。しかし、党員を増やすこと、「しんぶん赤旗」読者を増やすことは、それ自体が大きな喜びだと思います。党員を増やすことは、自分と同じ志をもち、生涯を綱領実現にむけてともに歩む、かけがえのない同志、仲間を増やすことにほかなりません。これにまさる喜びはないというのが、この運動にいま真剣に取り組んでいるみなさんの気持ちではないでしょうか。そういう喜びが、討論でも、あふれるように語られたと思います。みなさんが、「党員を増やしました」、「目標を達成しました」と発言するたびに、温かい拍手がわきおこったのは、そのあかしだと思います。

 「決意を固める」こと、同時に、「気軽に、楽しく、だれでも取り組める」――この両面を堅持して、文字通りの全党運動をつくりだし、「特別期間」の成功のためにがんばりぬこうではありませんか。(拍手)

「特別期間」での目標総達成を、民主連合政府樹立にむけた一大転機に

 私は、「党勢拡大大運動」をよびかけた昨年7月の3中総報告で、党勢拡大と選挙勝利の「好循環」をつくりだそうと訴えました。この「好循環」といった場合、それに転じる“起点”はどちらにあるでしょうか。いうまでもなく党勢拡大にあります。突然、選挙で勝つところから「好循環」が始まるわけではありません。(笑い)

 まず強く大きな党をつくって、その力で1回選挙に勝つ。そうすれば、国民の日本共産党を見る目がさらに大きく変わり、党勢拡大の新たな条件がつくられるでしょう。その条件のもとで、さらに強く大きな党をつくって、次の選挙ではさらに躍進を勝ちとる。「好循環」に転じる“起点”は、党勢拡大にあります。

 「特別期間」を必ず成功させて、選挙に勝ち、さらに大きな党をつくり、選挙でさらに躍進する。この「特別期間」で目標を総達成し、それを、民主連合政府樹立にむけた一大転機にしていこうではありませんか。(拍手)

一日一日が勝負――ただちに実践にとりかかろう

 みなさん。「特別期間」は、すでに昨日から始まっています。5月24日から始まり、7月31日まで、69日間のたたかいです。“会期延長”をするつもりはありません(笑い)。一日一日が勝負となります。会議参加者のみなさんが先頭にたって、ただちに実践にとりかかろうではありませんか。(拍手)

 すべての都道府県、地区、支部が、日々、新しい変化、新しい前進、うれしいニュースをつくりだし、それを末広がりに広げ、燃えるような全党運動をつくりだそうではありませんか。(拍手)

 全活参加者のみなさん。この全活が、「あそこから党躍進がはじまった」とのちのちまで語られる歴史的会議として、党史に刻まれるようにするために、「全国は一つ」の立場で、参加者のみなさんに大奮闘をよびかけ、私たちも、みなさんと心一つに、知恵と力をつくして奮闘する決意をのべて、討論の結語といたします。ともにがんばりましょう。(大きな拍手)

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