「自由な時間」と未来社会論
――マルクスの探究の足跡をたどる
志位和夫
1、「人間の自由で全面的な発展」――マルクス、エンゲルスが終生求め続けた大テーマ
2、初期の探究――『ドイツ・イデオロギー』(1845~6年)、分業の廃止
3、経済学の本格研究の開始のなかで――ディルク(匿名)のパンフレットに出会う
4、『1857~58年草稿』――「自由に処分できる時間と未来社会論」の最初の表現
5、『1861~63年草稿』――「自由に処分できる時間と未来社会論」の本格的発展
6、『賃金、価格および利潤』(1865年)――時間は人間の発達の場である
7、『資本論』第三部(1865年執筆)――剰余労働の歴史的総括と未来社会論
8、『資本論』第一部・完成稿(1866~67年執筆)――第三部の叙述が引き継がれる
9、マルクスの提起を現代の労働運動の指針として
10、むすびに――戦略的課題として、「共産主義と自由」を学び、広く語り合おう
国会座談会 岸田政権の金権腐敗、軍拡・国民無視の悪政を徹底追及
出席者 塩川鉄也(党衆議院議員)/宮本 徹(党衆議院議員)
岩渕 友(党参議院議員)/山添 拓(党参議院議員)
くり返されたあってはならない事件、置き去りにされた被害者、そして県民にひろがる怒り
赤嶺政賢
進む「核攻撃機」日本配備と自衛隊の米核戦略組み込み
山内 聡
「失われた30年」 自民党政治による大企業支援の帰結
――日本共産党の国会論戦にみる
薄木正治
特 集
教員の長時間労働をどう解決するのか
「教員の働き方」中教審提言と今後のたたかい
藤森 毅
座談会 長時間労働の学校現場で若手・中堅教員が願っていること
大泉隆弘(東日本公立小学校)/林 貴教(西日本公立小学校)/堀田景子(西日本公立小学校)/松下 絢(東日本公立小学校
■採用試験の志願者減少と教員養成の現場の声
小特集 AI技術の産業化・軍事化の新展開
AI産業における独占の強化と日本産業の従属化
藤田 実
アメリカが描く未来の戦争 第3のオフセット戦略とサイボーグ兵士計画
小金澤鋼一
[シリーズ]職場・労働分野で新たな党づくりへ
独自の体制つくり、県党組織の職場対策を系統的に推進――和歌山県委員会の努力
海野恒信/小薮真一
連 載 インタナショナルと『資本論』
――マルクスの探究と活動を追って〔3〕
山口富男
■論点
市民生活に入り込む自衛隊 「子ども食堂」での自衛官募集は何を示すのか
島沢ゆう子
■暮らしの焦点
報酬減に苦しむ訪問介護事業所の窮状と打開策 東京・北区で直接訪問にとりくんで
田原聖子
■メディア時評
[新聞]首相の隠蔽加担 問わぬ全国紙
千谷四郎
[テレビ]警察の見方と一体の番組制作
沢木啓三
■ジェンダー覚書――The personal is political
「生理」に関する施策の充実を
長内史子
■文化の話題
[美術]東京国立近代美術館「TRIO」展
武居利史
[写真]略称「撮影罪」と撮影一般の規制
白鳥悳靖
[映画]「長岡大花火 打ち上げ、開始でございます」
伴 毅
■スポーツ最前線
パリ五輪は〝平和の架け橋〟となったのか
和泉民郎
■本棚
『経済安保が社会を壊す』など
■今月のグラビア
伊吹の回廊―濃尾北部・陸軍飛行場跡を歩く
西田 敦