カウンセラー日本は性暴力が軽んじられている社会だと思います。DVやストーカー被害者の支援に関わっていますが、私自身も数えきれないほどのセクハラなど嫌な思いをしてきました。フラワーデモという安心して語れる場ができ、嫌だと思うことを嫌と言っていこうという波が大きくなってきているのがうれしいです。
思春期アドバイザージェンダーというと、だいたい「女が差別されてる話でしょ」となるけど、それだけではない。性教育の授業をしに児童自立支援施設に行くことがありますが、「人に負けるな」「タフであれ」などの「男らしさ」に縛られている触法少年が多い。男も苦しんでいると思うんです。ジェンダー平等は、女を上げて、男を下げて「平等」にすることじゃない。どんな性の人も、みんなで一緒に楽になろうよってことです。
トランスジェンダーの地方議員男性は「男らしさ」の規範から外れると、すごい攻撃を受ける。私も子どもの頃いじめの対象になりました。男性が内心で感じている抑圧を言い合える環境がもっと広がればいいな。私自身はカミングアウト後、思いのほか温かい励ましを受けました。「過去、自分は偏見のかたまりだった」と後悔の念をメールで送ってくれた80代の男性もいて、希望を感じました。
参加者・女性私は党員ではありませんが、春の選挙のときに共産党の選挙事務所のお手伝いに行きました。でも、会議に出るのは男性、食事などをさばいているのは女性…。「ジェンダー平等」って掲げていることは素晴らしいけれど、選挙事務所がそうだったので、ちょっともやもやします。
志位さん皆さんのお話を聞くと、胸が熱くなると同時に、胸が痛くなる思いもあります。私自身、振り返ると反省がたくさんあるし、共産党自身にも指摘されたような問題点はあると思います。皆さんの運動に学び、直していく努力をしていきたい。
同時に、やっぱり政治を変えなきゃいけないという思いを強くします。日本はジェンダーギャップ指数で、世界110位。なぜこんなに遅れているのか。日本では、大企業・財界がたてまえでは「ジェンダー平等」を言っても、同一価値労働同一賃金も、セクハラ禁止法も、なかなか実現しない。安倍さんを筆頭に、選択的夫婦別姓に頑強に反対するし、LGBTの方々への差別的な発言も容認している。ジェンダー平等は党派をこえた問題だけど、妨害している人たちを取り除かないと、解決しないと思います。
思春期アドバイザー共産党の「いまこそジェンダー平等社会を」のポスターが、うちの近所の家にはってあるんですよ。「うわー!すげー!共産党やるじゃん!」て思いました。ぜひ志位さん、反省があるって言われましたけど、それを言葉にも、行動にもしてほしい。
志位さんはい。頑張ります。