1996年10月11日付 「赤旗」
日本共産党経済政策委員会が10月10日発表した「ゼネコン浪費型公共事業の実態をあばく」の全文を紹介します。
(1)あとは野となれ山となれ――破たんした拠点開発型大規模プロジェクト
1960〜70年代に計画された産業基盤整備の大規模プロジェクトが、高度成長が破たんし、基盤整備自体が不必要になったあとも継続されてきた。その結果は惨憺たるもので、ただただゼネコンをもうけさせただけである。その典型を、むつ小川原、苫小牧東部の2つの開発にみることができる。
むつ小川原開発
1969年の新全国総合開発計画にもとづいて事業化された青森県の「むつ小川原開発」の当初構想は、1万5千ヘクタール(東京23区の4分の1にあたる)の広大な用地に、出荷額5兆円、従業員10〜12万人の超大型コンビナートをつくろうというものであった。ところが、高度成長の破たんで石油コンビナートなどの進出が望めなくなった。それにもかかわらず、計画は縮小しつつも事業は続行され、現在までに2600ヘクタールの工場用地が整備されたが工場誘致は進まず、その6割は遊休地となっている。
こんな事業に港湾整備1093億円、道路整備151億円、工業用水や上水道などの小川原湖総合開発事業192億円、合計1450億円が投じられた。このうち工業用水には59億円がつぎこまれたが、誘致されたのは国家石油備蓄基地や核燃料サイクル施設など、大量の水を必要としない施設ばかりで、工業用水需要量は計画供給量の2%にすぎない。また青森県が事務費や第三セクターへの出資金など、550億円を支出している。
この結果、用地取得・造成・分譲を行う第三セクターの「むつ小川原開発(株)」は、2285億円もの負債をかかえ、事実上、破産状態となっており、このままでは、さらに多くの血税が投入されることになる。
苫小牧東部開発
71年に計画された北海道の「苫小牧東部工業基地開発」は、85年までに、5万人が働き年間生産3兆3千億円の巨大な工業基地をつくるというものだった。しかし、工場の誘致はまったく進まず、5680ヘクタールもの工業用地は15%しか売却できず、残りは草ぼうぼうの原野と化して、シカやキツネが走りまわっている。従業員数は計画の3・6%、生産額は2・9%にすぎないという惨憺たるありさまである。
基盤整備の公共事業には、港湾整備1667億円をはじめとして、道路144億円、河川41億円、工業用水260億円など、2000億円以上が投入されており、用地造成を含めると3600億円になっている。工場用地の造成、販売にあたっている第三セクターの「苫小牧東部開発(株)」は、土地分譲が進まずに借入金が1693億円にも達し、金利を払うために借金をかさねる状態である。
苫小牧東部基地の工業用水提供を主目的とした沙流(さる)川総合開発事業では、二風谷(にぶだに)ダムの建設に700億円が投入されたが、工業用水の需要は見込めず、「多目的ダムではなく無目的ダム」だと批判されている。このため、もう一つの平取ダムについては工事が一時凍結となっている。
長良川河口堰
88年に着工され、95年3月に完成した長良川河口堰には、堰本体だけで1499億円、関連の治水事業を含めて1840億円が費やされた。当初の中心目的は中部圏の工業開発にともなう都市用水の確保だった。ところが、その後、水需要の伸びは大幅に減少した。その結果、愛知・三重両県の工業用水日量144万トンの需要にたいし、給水能力は290万トンと大幅な設備過剰になっている。長良川河口堰から供給する予定だった120万トンもの工業用水は、まったく使われる見通しがない。
上水道も近隣では需要がなく、そのため、遠く離れた中勢地域まで導水する計画に変更されたが、その導水管建設などのため、さらに853億円も余分にかかることになった。
利水の需要がなくなると、新たな口実として治水が強調されだした。しかし、堰そのものには治水効果はなく、治水のために長良川のしゅんせつをした場合の海水の遡上による塩害を防ぐというものでしかなかったが、これにも「河口堰が流れの障害になって、かえって堤防決壊の原因になるおそれがある」「水質が悪化してヤマトシジミが全滅する」などの批判が高まっている。加えてしゅんせつには、さらに約2千億円を要するといわれており、借入金の利払いもふくめると、国と自治体の負担は合計5千億円以上にもなる。
同様の例は他にもある。岐阜県の徳山ダムは、総事業費2540億円のうち、すでに付帯工事などに1300億円が投入されたが、水利権をもつ岐阜、愛知両県と名古屋市には水の需要はなく、導水事業計画もない。それでも、完成すればこれらの自治体の負担は1千億円以上になり、水道料金にはねかえる。このため、徳山ダムについては昨年、建設省も計画の見直しを開始せざるをえなくなったほどである。
中海干拓事業
63年に農水省直轄の公共事業として着工された中海干拓事業(国営中海土地改良事業)は、島根・鳥取両県にまたがる中海の5カ所、2541ヘクタールを干拓し、宍道湖・中海と日本海の間に水門をつくって淡水化するというものだった。当初の目的は、農地造成と農業用水の確保とされていた。ところが、水田減反政策の中で農地や農業用水の需要がなくなり、工業用水への転用も塩分濃度が濃いためにできず、事業の失敗は70年ころには明確になっていた。にもかかわらず事業は続行されたため、汚染に対する批判の高まりもあって88年に淡水化事業が凍結されるまでのあいだに、759億円もついやされた。
島根県の本庄工区(1689ヘクタール)は工事中断となったが、ここだけでもすでに368億円が投入されている。いま事業再開が問題となっているが、再開すれば直接の事業費だけでも270億円、水源対策や地下水保全対策、干拓後の道路や水路の整備などを含めると1千億円以上の事業費がかかると予想されている。財界がねらっている都市用地への転用をした場合にも、県の試算で1千億円が必要とされている。
港湾建設をめぐる浪費もめだっている。港湾整備5カ年計画は、第8次計画(91〜95年度)5兆7千億円、第9次(96〜2000年度)7兆5千億円と、巨大な額にふくれあがっている。しかし、その内容を見ると、現在もほとんど利用されておらず、将来も取扱貨物の増えるあてがない港湾に新たな岸壁をつくるという例が少なくない。
北海道石狩湾新港――二重投資で小樽港に打撃
石狩湾新港開発計画は、苫東開発と並ぶ北海道開発の目玉として、1972年に策定された。基本計画では、1985年の貨物取扱量は1028万トン、そのうち公共バースの取扱量は698万トンだった。しかし、85年の実際の取扱量はわずか27万8千トン(実績率4%)、93年度で127万5千トン(実績率18%)にすぎない。1446億円も注ぎこみながら開発計画は完全に破綻している。にもかかわらず、いま新たなバースが2つも建設中というのである。無謀きわまるむだづかいといわなければならない。
しかも重大なことは、このような結果になることが、計画段階から明瞭だったことである。なぜなら、石狩湾新港は小樽港と同じ湾につくられており、あきらかに二重投資だからである。二重投資の弊害は小樽港にもおよび、石狩湾新港に荷物をとられた小樽港の取扱量が激減している。ところが、ここでも小樽港湾の「築港」再開発計画として、海域を埋め立て大規模ふ頭用地を造成するなど、総事業費661億円の投資が行われようとしている。まさに、“浪費のための浪費”といわなければならない。
福井県福井港――100億円のつり堀
福井港岸壁は古河アルミ(株)のためにインゴットを運び入れ、圧延製品を運び出すために公共埠頭として整備された。ところが、同社が船舶を使わずトラック輸送にしているため、一度も利用されないまま閉鎖されている。また、別の1万5千トン岸壁は、年に1、2度しか使われていないため、地元では「100億円(実際は300億円)の釣り堀」といわれるありさまである。
新潟県新潟港――いらない岸壁つぎつぎ
新潟港の東港区も、港湾利用の実績率が極端に低い。県は、計画の取扱貨物量には未整備の岸壁の計画も入っているため、実績率が低くでていると説明しているが、その点を考慮に入れたとしても、むだづかいは明白である。
西埠頭2号岸壁(73年建設)と1号岸壁(92年)の実績率が15・4%にすぎないのに、42億円かけて3号岸壁が建設された(今年9月中旬に完工式が行われた)。これだけでも設備過剰はあきらかだが、県はさらに4号岸壁の建設を計画している。地元では、1、2、3号を合計しても取扱貨物量は計画の半分もいかないといわれており、3号岸壁の計画はもとより、3号岸壁もむだづかいは明白である。
さらに東埠頭1号岸壁(88年建設)は輸入飼料の荷揚げに使われているが、実績率は24・9%(95年度)と低いうえ、地元ではこれ以上貨物の増える見通しはないといわれている。にもかかわらず、ここに水深の深い岸壁をさらに2つも作る計画がたてられているのである。
それ自体は必要な公共事業であっても、無計画的な事業の進め方によって多くのむだが発生している。
ろくに使わずに工事やり直し
福島空港には、93年にできたばかりの2千メートルの滑走路(工費286億円)がある。ところがいま、2本目の滑走路(2千5百メートル、270億円)を建設中である。これが完成する4年後には、いま使っている滑走路を壊して、そのあとに今度は3千メートルの滑走路を400億円から700億円かけてつくろうとしている。巨費を投じてつくったばかりの滑走路をろくに使わないうちに壊してつくり直す――まさに浪費としかいいようがない。
農業関係の土地改良事業でも、せっかく30アール区画のほ場整備を行った地域で、1ヘクタール区画への整備をやり直すというむだな事業が増えている。大規模農家への農地集約をすすめ小規模農家を切り捨てる「新政策」に沿った事業となっているからである。
カネだけ使って着工のメドなし――各地のダム計画
19〜29年間も着工のメドもないまま、ダム建設の調査費など851億円がむだになっている――会計検査院の94年度決算検査報告がこう指摘している。問題とされたのは全国6カ所のダムや河口堰の建設計画で、このなかには、前述したむつ小川原開発の一部である河口堰(当初予定した水需要がなくなってしまった)もふくまれている。そのほかに、地元の反対で24年たっても基本計画作成の見通しもたっていない細川内(ほそごうち)ダム(徳島県)と矢田ダム(大分県)、25年たっても着工の見通しのない矢作川河口堰(愛知県)、27〜29年たっても本体工事の着工にはいっていない思川開発事業南摩(なんま)ダムと行川ダム(栃木県)、八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の5カ所がある。会計検査院もこのまま推移すれば効果が期待できないばかりか、事業の長期化にともなう建設コスト増によって利水者の負担が増えるなどの問題を指摘し、改善をもとめている。
農水省予算に占める公共事業予算の割合は、82年の39・9%から一貫して増え続け、いまでは54・8%にもなっている。農業予算の半分以上が公共事業などというのは世界的に見ても日本くらいであり、ここにも農政のゆがみが顕著である。
異常に過大な土地改良計画
第4次土地改良計画は、93年からの10年間で41兆円という莫大な事業規模となっている。しかし、平野部では土地改良はかなりすすんでおり、おくれている中山間地でも、農民の負担金が高いために、積極的に土地改良を望む状況ではない。第3次計画(32・8兆円)が57%しか達成していないことをみても、第4次計画は異常に過大なものである。土地改良事業には、前述した中海干拓事業をはじめ、造成後の未利用期間が長期化して当初計画の6倍の154億円をついやし、土地代が高くなりすぎて農業に使えなくなった木曽岬干拓事業(愛知・三重)、6割まで事業がすすみながら「負担金が高くて経営が成り立たない」「新たな農地はいらない」と中止・見直しの声があがっている諫早湾干拓事業(総事業費2370億円)など、全国各地でとん挫している。
林業できないところに林道
全国で9カ所開設された農道空港も、運賃がトラックの7倍以上(大分県大野町の農道空港から京浜地区までの運賃)もかかり、差額が地元自治体の負担となるなど、赤字運営が続いており、事業そのものの必要性が根本から問われている。
大規模林道の建設も大きな問題がある。山形県で建設中の大規模林道の「朝日・小国区間」は、標高1千メートル前後の山の上を通る計画だが、気候条件からもこの標高では林業は不可能であり、林道をつくる必要性はない。しかも、地質的には風化の進んだ花崗岩で、きわめてもろく、林道をつくれば災害や水源の破壊が必ず起こるといわれており、改修や砂防事業で、いっそう浪費が拡大することは必至である。
大半が公共事業のウルグアイ・ラウンド対策
6年間で6兆円といわれるウルグアイラウンド「国内対策」も、その大半が公共事業である。農民も歓迎していない公共事業をテンポを早めて実施するというだけである。これではゼネコンに利益をもたらすだけで日本農業の再建にはつながらない。農産物の価格保障や国土保全機能を果たしている中山間地域農業への所得補償など、直接に農家のメリットとなる施策こそ充実すべきである。公共事業のむだをなくせば、その財源は十分ある。
日本の公共事業は、事業それ自体がむだな事業である場合が多いことにくわえて、工事費が高いという特徴をもっている。
アメリカより3割高い
公共事業の建設費を比較すると、日本がアメリカより約3割高い――建設省の公共工事積算手法評価委員会が93年に、こう報告している。同じころ、ゼネコンOBも公共事業の工事費の水増しにかんして、「30%から20%は高くなっていると推定できる」(飛島建設OB)、「1割、2割は確実に下がるでしょうね。場合によっては半値になる場合もあるでしょう」(戸田建設OB)と発言している(93年12月20日、TBSテレビ、ニュース23)。
ゼネコン・大企業の談合が横行
このようになるのは、ゼネコン・大企業を中心とした談合が横行しているからである。 公正取引委員会への談合告発見送り工作をめぐる汚職で中村喜四郎元代議士が逮捕された埼玉土曜会談合事件では、72年につくられた談合組織「埼玉土曜会」に、ほとんどすべてのゼネコンを含む66社が加入していた。県の公共工事の入札にあたっては、事前に受注企業を決め、その企業が落札できるように入札価格について連絡をとりあって他の企業が協力するなど、談合を長年にわたっておこなっていたのである。90年度の埼玉県発注の土木事業のうち、3億円以上の工事の96%、10億円以上の工事の100%を、土曜会会員企業が受注していた。
95年、公取委が告発した下水道事業団の電気工事入札をめぐる談合事件では、東芝、日立製作所などの大手企業を含む電機メーカー9社が談合に加わっていた。
予定価格もゼネコンにつつぬけ
こうした談合が横行している結果として、工事費が異常に高くなる。
第1に、国や自治体が工事費の見積価格(予定価格という)を決める際に、建設業者への聴取を中心にして建設省が作成した積算表が使われている。談合が横行している実態を前提とした積算であるため、適正価格よりも高いものとなっていると指摘されている。
第2に、予定価格は秘密というのが建前だが、多くの場合にはゼネコンには筒抜けになっている。91年、92年の川崎市の護岸工事で、機材のリース期間を「240日」とするところを間違えて「240月」として計算し、予定価格が本来の工事費より810万円も高くなってしまった例がある。この場合、業者が独自に見積もって入札すれば、予定価格より800万円程度低くなるはずなのに、実際には、参加した7社とも、応札価格が計算ミスの予定価格から300万円も離れていなかった。コンクリート単価を誤って100倍にして積算し827万円も過大に見積もった新潟県佐和田町の橋りょう工事(92年度)や、「1平方メートル6千円」のはずを「タイル1枚6千円」に間違えて積算した多摩ニュータウンの歩行者用道路の舗装工事(93年)でも、同様の事態が起こっている。予定価格が漏れていなければ、こんなことは起こりえない。「発注者の積算が間違っていると思っても、それに合わせて入札するのが常識」と、ゼネコン幹部は発言している。
第3に、談合のさいには、業者のもうけを大きくするために、各社とも足並みをそろえて予定価格にできるだけ近い価格で入札する。東京湾横断道路の入札では、各工区ごとの入札で「本命」とみられている業者が常に1位の札を入れているうえ、その落札価格が予定価格の99・7%台で横並びとなっていた。このように、ゼネコン各社が共謀して落札価格をつりあげるため、工事費が高くなるのである。
発注する側にゼネコン社員が
談合が可能なのは、公共事業をめぐって根深い政官財のゆ着構造があるからである。
「東京臨海副都心開発」を進める第三セクターに、銀行からの出向社員を偽装して、ゼネコン社員が大量入社していた――91年にこの事実があきらかになった。第三セクター4社に、大手ゼネコンなど建設会社41社から総計58人の社員が、第三セクターに出資している銀行を経由して、社員として派遣されていた。これらのゼネコン派遣社員は、設計図や積算単価表などを自由に見ることができるようになっていた。これでは、入札情報がゼネコンに筒抜けになるのは当然である。
第三セクターの1つ、東京臨海副都心建設(株)が90年3月に最初におこなった大型工事の入札結果は、鹿島を中心とした共同事業体が55億6600万円で落札、2番札との差はわずか100万円、13番札との差も1200万円しかなかった。比率にすれば0・2%の範囲に入札金額が集中したのである。予定価格が事前にもれ、談合がおこなわれた結果であることは誰の目にもあきらかである。
予算あって決算なし
工事費がふくらむのは、入札の時点だけではない。
89年に着工した京都市営地下鉄東西線は、当初計画では総事業費2450億円だったが、「設計変更」を72回もくりかえした結果、さらに2260億円の追加が必要になり、事業費が2倍にふくらんでしまった。公共事業では、こうした例は少なくない。とくに大規模プロジェクトの場合には、当初事業費と最終事業費との差が拡大する傾向がつよい。東京湾横断道路や本四架橋など、いずれも大幅に事業費が増えている。まさに「予算あって決算なし」という状況である。
重大なのは、当初計画にもとづく発注は入札によっておこなわれても、設計変更による工事費の変更についての契約は入札によらない随意契約となることである。したがって、発注側と受注企業とのゆ着関係があれば、さまざまな理由をつけて途中で工事費をつりあげることが可能なのである。
当初計画では事業費を小さく見せておいて、「途中でやめるわけにはいかないから」という口実をもうけて、あとから工事費を増やすという手口が横行している。また、入札の際に全体の工事費は低くおさえても、途中で増工事になりそうな工事内容については単価を高く割りふっておき、設計変更によってもうけを取り戻すという手法も使われているといわれる。工事費の水増しのむだをなくすためには、こうした悪質で巧妙な仕組みにもメスを入れることが不可欠である。
以上が浪費の実態としくみである。国民の税金をつかった公共事業が、いかにゼネコンのくいものにされ、ゼネコン奉仕にゆがめられているか明白である。財政再建というなら、ここにメスを入れるべきとわが党が主張する根拠がここにある。
この浪費の構造をささえているのが、政治家と官僚・行政、ゼネコンのいわゆる政官財のゆ着であることは、すでに指摘してきた事実によってもあきらかである。これを構造的にささえているのが、高級官僚の天下りと巨額の企業献金である。
いまどの党も「行革」をさけんでいるが、「行革」というなら行政のあり方をゼネコン・大企業奉仕から、国民奉仕にきりかえ、むだのない効率的な行政を確立することであり、それこそ国民がもとめているところである。
新たなむだ使いはゆるさない
ところが、政府や財界は、新たな巨額の浪費をさえ予定している。その最大のものは、与党も新進党、民主党も推進で一致している首都機能移転計画である。98年までに移転先を決め、2000年には着工しようというこの計画は、30万人程度が新首都に移るだけのもので、当初あった首都圏の過密解消論は推進論者自身が取り下げており、完全に破たんしている。また、移転するのは国会と政府の一部だけで、政府の本体は東京に残すというものであるうえに、費用は14兆円とも20兆円ともいわれている。こんなむだづかいはゆるせない。
わが党以外の各党は、肝心要の政官財のゆ着をたちきることや公共事業にメスを入れることを一貫してさけている。現に、アメリカの圧力で10年間に630兆円という公共事業の削減をいっているのは、日本共産党だけである。自民党などは、この前倒しを主張する始末である。企業献金や天下りについても、わが党以外はこれを容認している。これでは、真の「行革」など到底、望むべくもない。
日本共産党は、公共事業の浪費に徹底的にメスを入れるとともに、天下り禁止、企業献金禁止で政官財のゆ着をたちきるために全力をつくすものである。
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最終予想額 |
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9300億円(87)
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1兆4384億円(94)
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5084億円
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1.54倍
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(神戸−鳴門) |
4060億円(73)
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1兆4513億円(94)
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1兆453億円
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3.57倍
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(児島−坂出) |
4070億円(73)
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1兆1155億円(94)
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7085億円
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2.74倍
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(尾道−今治) |
2210億円(73)
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7222億円(94)
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5012億円
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3.26倍
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235億円(71)
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1500億円(94)
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1265億円
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6.38倍
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315億円(70)
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2845億円(94)
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2530億円
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9.03倍
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8800億円(71)
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2兆6600億円(91)
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1兆7800億円
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3.02倍
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4800億円(71)
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1兆6300億円(86)
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1兆1500億円
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3.40倍
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5000億円(83)
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1兆1500億円(93)
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6500億円
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2.30倍
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1兆円(83)
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1兆4900億円(94)
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4900億円
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1.49倍
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(注)「公的固定資本形成」(公共投資マイナス用地費など)から公的企業と住宅にかかわる部分を除いたものが「一般政府固定資本形成」であり、欧米の数字は、この「一般政府固定資本形成」である。
(出所)「公的資本形成」は、経済企画庁「国民経済計算年報」(96年版)
「一般政府固定資本形成」は、OECD「National accounts」(1995)
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