シングルマザーからの“SOS” 児童扶養手当、ひとり親の給付金、緊急小口資金を受給――味口俊之 神戸市議会議員

2021年2月26日

 小学生と保育園児の二人のお子さんを育てている30代のシングルマザーのHさんは、昨年冬に肺炎を患い、仕事を辞めざるを得なくなりました。退職後、ファーストフード店でアルバイトをしていましたが、新型コロナの感染が広がり、緊急事態宣言が出され、小学校は休校に、保育所も子どもをあずけられるのは、医療従事者などに限られました。そのために、十分に仕事に出ることもできず、月収は4万円程度になり、所持金は2~3千円という状況に追い詰められていました。

 

 そのころ、日本共産党神戸市会議員団が行っているアンケートを見て、「生活が苦しい」と、声を書いてくれました。そのアンケートを見て、すぐにHさんのお宅を訪問し、「生活のためにとれる制度をとろう」と、一緒に区役所に行きました。その結果、「児童扶養手当」「ひとり親の給付金(コロナ対応)」「緊急小口資金(※)」を受けることができました。Hさんは、「おかげで人並みのくらしが出来ました」「政治や政党の活動は、全然違う世界の話で一生関わることがないと思っていたけど、この件でぐっと身近になりました」と言ってくれました。いまでは、「他の人を助ける人間になりたい」と、中小業者団体の事務局員として働いています。

 

 コロナ禍で生活が立ち行かなくなっている市民や中小業者の多くの方が、国や自治体の制度が知らされていないことを痛感しています。同時に、現在の支援メニューでは、コロナ禍で苦しむ市民を救いきることは出来ません。市民の苦難に寄り添うとともに、寄せられている声を議会に届け、支援制度の拡充をもとめていきます。

 

※「緊急小口資金」とは 
新型コロナウイルス感染症の影響によって休業になったり仕事が減ったことで収入が減少した方が、緊急かつ一時的な生計維持のための生活費を借りることができる制度です。(貸付上限額20万円)
詳しくは厚生労働省ホームページ(ここをクリック)をご覧ください。

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