日本共産党


福島県霊山町 大橋町政の1年

住民と考える町政がすすむ


“大橋町長なら安心”


大橋霊山町長
 福島県霊山(りょうぜん)町の日本共産党員首長、大橋芳啓町長(59)が誕生して1年余り。支持母体「あすの霊山町を考える会」が初登庁の日(二〇〇二年七月二六日)に町長に贈った、小さな鉢植えのパキラの木は町長室ですっかり大きくなりました。「このパキラのように成長していきたい」という大橋町長の1年間を振り返ります。

 大橋町長は「すぐにできる三つの公約」として町長報酬の三割カット、ガラス張りの町長室、黒塗りの町長車廃止を訴えて当選しました。初登庁にあわせて役場職員の協力で文字通りガラス張りの町長室が準備されました。黒塗りの町長車も、就任直後に車検が切れたのと同時に廃止としました。そして初議会となった昨年九月定例会で町長報酬の三割カットが認められ、三つともすぐに実現しました。

 霊山町は、人口わずか一万人の小さな自治体。きびしい予算の中でも、努力と工夫をこらした施策の充実も実施してきました。

町職員も協力

 公約だった中小企業向けの小口融資制度・利子補給をはじめ、個人向けの生活援助資金の融資制度や認定農家の経営資金借り入れへの利子補給など、融資制度を充実することで、あすの生活にも苦労する住民が、サラ金などに走らなくてもすむための施策を実現しました。

 地域づくりを目的として、役場職員にボーナスの一部で町内限定商品券を買ってもらう制度も、役場職員の積極的な協力があって成功し、地域活性化の手法として注目を集めています。商工会と懇談するなかで出てきたアイデアでした。

 保育量の引き下げや農繁期に忙しくなる農家が多いことから季節保育の期間延長もしました。公用車の買い替え一つをとっても、いままで大型乗用車だったものを足りるのであれば軽自動車にするなどの努力もあります。「子どもの保育園の行事であったことがありますが、とても身近な感じのする町長さんですね」とは三十八歳の男性会社員。実際、生活・困りごと相談を気軽にする町民も多くいます。

 町民から求められればいろんなことに労をいとわず出向き懇談します。懇談のなかで出たいくつかのアイデアは実現しています。

 商店街で買い物をしていた七十歳の女性は「この一年間で『生活が一気に変わる』ということはないけど、町政は変わってきた。大橋町長なら安心して任せられる」と言います。

情報は開示

 「考える会」の今村文直会長は、「本当におくりだしてよかったと言える町長です。孤立したりせず、幅広い層から思想信条の壁をこえた協力もある。住民の立場を貫く姿勢が理解を得ている」と話します。

 透明な町政の一環として町長交際費の公開もしました。

 大橋町長は言います。「町村合併などでもそうですが、町の持っている情報は隠すのではなく、開示・提供して住民と一緒に考えていく立場を大切にしたい。困難な問題であればなおさらです。真実を語り、ウソをつかずにやれば、みんなわかってくれると実感しています。これからもそうやって町民のための、町民とともに考える町政を進めていきたい」以上。

(2003年8月15日「しんぶん赤旗」より)


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