日本共産党
2006年9月21日「しんぶん赤旗」(近畿版)

子の安全、特養ホーム建設…補正予算に『期待します』

長尾市長に傍聴の市民

東大阪 


東大阪市議会で所信表明をする長尾淳三市町=20日東大阪

 東大阪市の長尾淳三市長は二十日、当選後初の市議会で所信表明と、一般会計補正予算案の提案を行いました。

 長尾市長は、まちづくりの重点目標として、(1) 市民の命とくらしを守る施策を進める (2) 中小企業・商店街を応援し、若者の雇用を増やす (3) 教育や子育ての環境整備を進める (4)清潔・公正で市民に開かれた市役所をつくる (5) 市民参加のまちづくりと交通網整備を進める―の五項目を掲げました。

 その上で、介護保険料の減免制度拡充、障害者負担増への市独自の助成、子どもたちの登下校時の安全確保の取り組み、中学校給食の検討、乳幼児医療費助成の小学校入学までの拡充などの施策を挙げました。旧同和施策については、不正や利権に毅然(きぜん)とした態度で臨み、公正・公平で効果的な事業に改め、終結を進める姿勢を鮮明にしました。

 一方、補正予算額は二十億五千三百万円。市民の命とくらしを守る施策を多く盛り込んだことが特徴です。

 具体的には、▽子どもの安全を見守る愛ガード推進運動に参加する市民のためにスタッフウエア一万着の提供、不審者に網をかけるネットランチャーや逃走犯識別用のカラーボール射出機の公立小学校への配備など、「愛はぐくむ子どもスクラム基金活用事業」に千三百七十四万円▽特別養護老人ホーム一カ所建設へ二億三千六百五十万円▽自治会集会所の整備助成事業に二千万円▽知的障害者の授産施設の整備助成に五百万円▽待機児童解消のため民間保育所一カ所の増改築に一億二千三百十万円―などです。

 介護保険事業特別会計の補正案には、地域生活支援事業として、要介護認定4・5で低所得の人への紙おむつ支給に七百二十二万円が計上されています。

 所信表明を傍聴した男性(66)は「介護保険料と国保料の負担増が身にこたえています。私以上に困っている友だちもいます。負担軽減に取り組む長尾さんに期待したい」と感想を語りました。

 おなじく、所信表明を傍聴した女性(70)は「私たち高齢者に配慮していただけるに越したことはありませんが、小学生の孫がいるので、子どもたちが安全に、勉強しやすい環境をぜひ実現してほしい」と期待をのべました。


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