日本の国会議員は世界からみて少ない?


 〈問い〉 自民・自由・公明各党が衆院比例定数の削減をねらっていますが、日本の国会議員はいまでも世界から見て少ないとききます。ほんとうでしょうか。(埼玉・一読者)

 

 〈答え〉 現在の日本の衆院議員の定数は、比例代表二百人、小選挙区制三百人あわせて五百人です。これをサミット(主要国首脳会議)参加国の下院と比較すると次のようになります。

 人口百万人あたりの一九九五年の議員定数は、日本は三・九八人ですが、イギリスは十一・二四人、ドイツ八・〇三人、フランス九・九二人、イタリア十一人、カナダ九・九六人。いずれも人口あたりの議員定数は日本の二倍以上です。日本の議員定数は世界からみても少ないことがわかります。アメリカは一・六五人ですが、同国は議会に政府を選ぶ役割をあたえておらず、連邦制をとり州の権限が大きいなどの事情があります。

 また、日本の議会制度の歴史のなかでみても現在は一番低い水準です。衆院議員一人あたりの国民の人口は、九五年現在、二十五万一千人です。一九二五年、納税額にかかわりなく二十五歳以上の男子に選挙権を与える「普通選挙法」ができたときは、人口十二万人につき衆院議員一人とされ、議員定数は四百六十六人でした。

 当時の人口は約五千六百万人。現在の人口はその二倍以上になっていますから、人口比の議員定数は戦前の半分以下です。それをさらに五十削減しようというのですからとんでもない話です。

 議員の数を減らせば、それだけ議会と国民との間のパイプが細くなり、国民の声が政治に届きにくくなります。しかも現在企てられているのは、より民意が反映しやすい比例代表の議員定数削減で、まったく道理がありません。(絹)

〔1999・9・5(日)〕



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