2003年のイラク戦争時、アメリカの攻撃を止めるため私は「人間の盾」としてバグダッドにわたりました。戦争を正当化したブッシュ米大統領の演説に対し、日本の三大全国紙は侵略したアメリカの側になびきました。しかし、「赤旗」は違っていました。
私は牧師ですが、日本共産党の価値観はキリスト教と同じではないにしても、重なってくるものがあると考えます。反戦、平和と社会正義。民衆の幸福によって立つ視点から「赤旗」は、間違いは間違いと言える。広告主やスポンサーなどを気にして記事を書く他紙にはないところです。
原発労働者の被ばくを30年前に取り上げた「赤旗」日曜版の記事を目にする機会がありました。他紙が書かないどころか原発を推進していた時期にです。優れていますよ、ジャーナリズムとして。
いまの日本は破局に向かっているように見えます。福島を大震災と原発事故で破壊に導きながら、まだ原発にしがみつこうとするなど、このままでは文明的な破局につながりかねません。何とかこれを避けるために、民主的な勢力の間でも以前のわだかまりを捨て共同し、広範な国民に訴える力を持つ必要があると思います。「赤旗」にはそういう役割も担っていってほしい。
(2012年2月5日付)