2006年1月16日(月)「しんぶん赤旗」
小さくても輝く自治体
178市町村から参加しフォーラム
福島・矢祭町
自治体問題研究所は十四日、「市町村合併しない矢祭町宣言」で知られる福島県矢祭町で、全国の二十九の自治体首長が呼びかけ人に名を連ねる「第六回全国小さくても輝く自治体フォーラム」を開きました。
全国百七十八市町村から九百人が参加しました。
矢祭町の根本良一町長は、昭和の大合併や合併特例債に触れ「財政破たんにならなければ、約九割の町民が自立を望んでいる。いま、町の財政は力がついてきている」とあいさつしました。
泉崎村の小林日出夫村長は、財政再建のために町を挙げて住宅団地の宣伝販売に取り組んでいることを紹介し「財政再建ができれば日本一豊かな村になるはず」と話しました。
京都大学の岡田知弘教授が、「合併新法下の市町村合併促進策と矛盾の広がり」と題して講演し、「農村部の強制合併の推進は、生活と日本の持続的発展を破壊する」と指摘しました。
地元の人が、会場についた参加者たちに甘酒を振る舞ったり、特産品の販売や駐車場の整理など、三百人のボランティアが会の成功を支えていました。