2005年7月30日(土)「しんぶん赤旗」
米労働総同盟産別会議の大会が閉幕
組織のあり方に論議集中
要求課題不十分さに不満も
【シカゴ=山崎伸治】二十五日から当地で開かれていた米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)の定期大会が二十八日、閉幕しました。主要二労組が脱退を表明したことを反映し、組織のあり方に論議が集中しましたが、代議員からは最低賃金や健康保険問題といった要求課題でのとりくみの不十分さにたいする不満も聞かれました。
今回の大会は、開会前日に現執行部を批判する「勝利のための変革の連合」加盟の五労組のうち、サービス業国際労組(SEIU)、全米運輸労組(チームスターズ)、全米食品商業労組(UFCW)、繊維・ホテル関係労組(ユナイト・ヒア)の四労組がボイコットを表明。初日にはSEIUとチームスターズが脱退しました。
大会での議論は、今後の組織のあり方を軸に展開。労組のあらゆるレベルの指導部に女性やマイノリティ(少数民族)を登用すること、政治活動と組織活動を両立させることなどが話し合われました。中米自由貿易協定(CAFTA)への反対運動を強めることも強調されました。
また米国のイラク占領を「速やかに」終了させることを求める決議を採択。ベトナム戦争をも支持したかつてのAFL・CIOとは違った、これまでにない動きもありました。
代議員のWM・コナーさん(48)=ミシガン州=は、二労組の脱退について「時として、反対派が出たり、論争が起きたりするのは民主的な組織としては健全だ」と言いつつも、これが繰り返されることへの懸念もにじませます。
イリノイ州の全米電機労組の代議員マイク・エベレットさん(51)は、米国の労働者はいま、ブッシュ大統領再選に示される「政治の極端な右傾化による大企業中心、反労働者の政策」に直面していると指摘。「ますます搾取され、より低い生活水準を押し付けられている」ともいいます。
インディアナ州から来た代議員ロドニー・バトラーさんは、最低賃金や健康保険など米国の労働者が直面する問題について、「決議をあげてもよかったのではないか。何もしなかったように思われる」とのべました。
初めての大会で「多くのことを学んだ」という女性代議員のロベッタ・ベイズさん(50)=カンザス州=は、「男女の平等・均等」が重要だといいます。
次期大会までの四年間の新執行部には、スウィーニー会長らを再選。主要二労組が脱退したことを受けて、五十一人から四十三人に削減された執行評議会も承認されました。

