2005年7月30日(土)「しんぶん赤旗」

自民 迂回献金はっきり

一枚の領収書に複数出金伝票

日歯連帳簿が証拠


 日本歯科医師連盟(日歯連)の現金出納簿には支出先の政治家名が記載されているのに、領収書は政治家ではなく自民党の政治資金団体「国民政治協会(国政協)」から――。そんな事実をもとに東京第二検察審査会は二十七日までに、「迂回(うかい)献金の手法」と判断して山崎拓自民党前副総裁の起訴相当(政治資金規正法違反)の議決をしました。本紙の調べでは、山崎氏のような事例の領収書がほかにも確認されており、自民党の迂回献金疑惑はいよいよ濃厚となってきました。


 検察審査会が指摘した迂回献金は、二〇〇一年十一月三十日付で日歯連の現金出納簿に記載されたもの。山崎氏に三千万円、自見庄三郎元郵政相に一千万円、木村義雄元厚労副大臣に一千万円――と記載されていました。

 本紙の調べによると、これにたいする領収書は国政協から日歯連あてに〇一年十二月二十五日付で発行され、金額は五千万円。三氏分がまとめて一枚の領収書になっていました。しかし日歯連は、この領収書の右隅に「811」「815」「816」の三つの出金伝票番号を記載し、実際には三氏あての支出だったことを示していました。

 検察審査会は、この現金出納簿と国政協発行の領収書の食い違いに着目し、「同じ日に国政協あてに献金するのであれば、出金伝票を三つに分ける必要はなく、自民党に対する献金でなかったことは明白である」と指摘、実態は迂回献金だったと判断しました。

 このような食い違いを示す国政協からの領収書は〇一年十一月二十日付でも発行されています。この領収書の金額は三千万円。右すみに「759」「760」「761」「762」の四つの出金伝票番号が記載されていました。日歯連の現金出納簿には同じ日付で四人の自民党議員にたいする支出が記載されています。自民党元幹事長二人に各一千万円、同党の現職、前職の国会議員に各五百万円でした。

 日歯連の現金出納簿にはこれ以外にも、献金先議員の名前が多数記載されており、今後、国会に提出を求めるなどして、迂回献金の実態を究明することがますます重要になっています。

 献金実態を知っている日歯連の内田裕丈元常任理事は、自民党旧橋本派への一億円ヤミ献金事件の公判で、「代議士個人に献金したら、国政協から領収書がきた例はある」などと迂回献金を認める証言を繰り返しています。他方、小泉首相や自民党は迂回献金を全面否定したままです。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp