
2005年6月19日(日)「しんぶん赤旗」
自民・民主議員ともに“酒気帯び”
延長強行の本会議
会期延長を議決した十七日夜の衆院本会議で、複数の自民党議員が酒気を帯びて出席したとして民主、社民両党が記名投票に立たず着席のまま抗議を続け、投票終了が約三十分ずれこむ事態になりました。
名指しされた自民・秋葉賢也議員は顔中真っ赤な状態でした。衆院規則では国会の品位を傷つける行為を戒めており、議院運営委員会のメンバーが議場内で協議しました。日本共産党の穀田恵二議員は自民党理事に、飲酒している議員の退席を求めるとともに、本会議後に議院運営委員会理事会を開いて協議することを求めました。
ところが自民党理事は「民主党にも酒を飲んでいる者がいる」と“反撃”。穀田氏がただしたところ、民主党理事はこれを認めました。
こぶしを振り上げた民主党ですが、身内にも飲酒した議員がいたわけで、同党理事が所属議員に投票を促す始末に。本会議終了後に民主、自民の双方から懲罰動議が出されましたが、相打ちで済ますことはできません。
(荘)
財界のパーティーに出ていた
飲酒議員の一部
十七日夜の衆院本会議に飲酒して出席した議員の一部は同日午後六時から東京・経団連会館で開かれた企業人政治フォーラム(会長・宮原賢次日本経団連副会長・政治企業委員長=住友商事会長)の二〇〇五年度定時総会・記念パーティーに出席した議員でした。
パーティーには自民、民主、公明三党の衆参国会議員が招待されていました。パーティーに先立つ総会では自民党の武部勤幹事長が講演しました。
企業人政治フォーラムは一九九六年七月発足した企業と企業幹部を会員にする日本経団連の政治活動組織。自民、民主、公明三党と懇談会・対話を開いているほか日本経団連推薦の参院議員の選挙活動をしています。