2005年3月28日(月)「しんぶん赤旗」
南南協力の推進確認
アラブ・南米外相会議
対先進国で立場強化
5月に初の首脳会議
【パリ=浅田信幸】アラブ連盟加盟の二十一カ国・パレスチナ自治政府と南米十二カ国は二十五、二十六の両日、モロッコのマラケシュで外相会議を開き、アラブ・南米間の協力関係を強め、五月十、十一日にブラジルの首都ブラジリアで初の首脳会議を開くことを確認しました。
首脳会議に向けて調整がはかられた最終コミュニケは「グローバル(地球規模)の決定過程においてアラブ・南米地域の役割を増大させる」ために「国際的な経済・金融機関での立場の調整を強化する」ことをうたっています。
モロッコのベナイサ外務協力相は会議後、「南南協力の基礎をすえた。今後、北の諸国との接触で、この協力関係を活用することができるだろう」とAFP通信に語りました。
初日に発言したブラジルのアモリン外相は「南はいつも北に目を向けているが、われわれ(南の諸国)相互の間でもっと多くのことをしなければならない」と強調しました。
また、アラブ連盟議長国アルジェリアのベルハデム外相は、「国連の諸原則を侵す新たな行為」が現れていることを指摘し、「国家主権と領土保全」「自決権」「外部からの干渉の拒否」をあげ、南南協力でも「国際法の尊重」を確認するよう求めました。
今回の会議の主要な議題は経済協力でした。両地域間の通商を発展させること、とくに現在、直行便がほとんどなく欧州諸国などに頼っている海運の分野での協力を進めることなども検討されました。
アラブ連盟加盟国 アルジェリア、バーレーン、ジブチ、エジプト、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、リビア、モーリタニア、モロッコ、オマーン、カタール、サウジアラビア、ソマリア、スーダン、シリア、チュニジア、アラブ首長国連邦、イエメン、コモロとパレスチナ自治政府
南米12カ国 アルゼンチン、ブラジル、チリ、ペルー、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、ガイアナ、スリナム

