2005年2月28日(月)「しんぶん赤旗」

弾圧社会はごめんだ

立川ビラ事件 1年で集会


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ビラ配布弾圧をはねかえそうと開かれた集会=27日、立川市

 イラク派兵に反対するビラを防衛庁官舎に配布した市民グループ三人が住居侵入罪の容疑で逮捕起訴された「立川反戦ビラ弾圧事件」から一年をむかえた二十七日、市民らが「一審の無罪判決をたしかなものにしよう」と、東京・立川市で集会をひらきました。六月以降はじまる控訴審を控え、市民団体のスタッフら約百数十人が参加。ビラ配布弾圧に抗議し、立川警察署・自衛隊基地周辺など市内をデモ行進しました。

 集会では、「無罪判決を確定させることによって、暴走する権力の横暴をくいとめ、発言し行動する市民が弾圧される社会の到来を絶対に許さない」という決議文を採択。決議文は、昨年十二月に東京地裁八王子支部がビラ配布の政治活動を「民主主義社会の根幹を成すもの」として無罪判決をくだした直後、東京・葛飾区でもビラ配布弾圧事件がおこったことに「私たちの無罪判決にたいする権力の挑戦状」と批判・抗議しました。

 同裁判の弁護団の栗山れい子弁護士は「みなさんの大きな力で無罪判決を勝ち取った。(国家公務員法違反にされた)共産党のビラ配布事件、葛飾区のビラ配布事件もふくめて、無罪判決を確定させたい」とあいさつ。

 参加者からは「戦前の日本につながる国家に変えようとしているようだ」などと抗議の声があがりました。

 集会では、立川反戦ビラ弾圧事件と、郵便受けに議会報告をいれた男性を住居侵入罪で逮捕した葛飾マンションビラ配布弾圧事件、休日に職場とは関係ない地域での共産党ビラ配布を国家公務員法違反容疑で逮捕した堀越事件、卒業式開始前のビラ配布を威力業務妨害とした板橋高校事件の四つの弁護団が主催する集会(四月六日夜、東京・霞が関の弁護士会館)への参加がよびかけられました。



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